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授業の進め方 ― ニュージーランド留学

<前日のブログに続きます>
ニュージーランドだけでなく、英語圏の学校で言えることですが、中等教育においては日本のように各科目において教科書が明確に決まっていて、その教科書どおりに年間の授業が進んでいくということがありません。
ダニーデンの街の丘の上にある女子統合学校で寮生活を送る日本からの留学生に学校生活を聞く機会に恵まれたのですが、日本の学校との違いを鮮明に解説してくれました。
本題から外れますが、中学校留学の場合、日本大使館にお願いすると、教科書を本人に送ってくれて、通信教育も行ってくれるそうです。日本語の勉強と英語の勉強を両立することは、決して簡単ではないと思いますが、日本の教育に接することも大切と思います。
ニュージーランドでは、中学校からの留学生に対してESOL(English for speaker of other language:外国人用英語クラス)クラスを設けて、最初の半年くらい、英語力がある程度身につくまで、正課のクラスの代用をします。そこから、適宜英語力のバランスを考えながら、ニュージーランドの生徒たちのクラスに移行していくわけです。
この時点で重要なのは、日本と全く違った授業の進め方を留学生がなるべく早く学習することです。前述のとおり、英語圏ではいわゆる検定済み教科書がありません。国として学年ごとに、学習する内容の基準は定められているでしょうが、それを教えることについて、国が教科書を検定し、それに沿って授業を行うということがありません。したがって、四角な教室にきちんと机をならべ、教壇に先生が立って授業を行うという概念がないのです。
グループワーク、課題に対するリサーチ、レポート作成、そしてその発表という流れのなかで、先生が生徒に教える部分が日本に比べて英語圏では少なく、その代り、生徒に問題を投げて考えさせる、調べさせる、お互いの意見を交換させる、話し合うなどの作業が圧倒的に増えることになります。
私が話を聞いた日本人留学生は、中学1年から留学して3年目になるとのことですが、留学生活で苦労したことについて、留学当初の言葉の問題、ニュージーランド人の大雑把な性格への対応、そして食べ物への順応をあげていました。
それらをどのようにして、克服したのか次回に述べたいと思います。

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