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ボーディングスクール留学 - 多様性の大切さ

<前日のブログに続きます>
Suffield Academyが、進学校でありながらも、ライフル射撃施設を持つということを例にとって、ボーディングスクール教育の多様性についてを先日のブログで私は示唆しました。ボーディングスクールの多様性をさらに考えてみたいと思います。
ボーディングスクールに共通してみられる教育の特徴として、「生徒自らが考える」ことを実践する教育であることは、先週に述べました。そのために、クラスの人数をなるべく少なくして、一人ひとりの生徒が考え、発言し、先生や他の生徒と意見交換するなかで、考えることの幅の広さと大切さを学ばせます。
多様性の一環として、科目選択肢の多さも見逃せません。能力に応じて、生物、化学、物理、英語などの科目にAP(Advanced Placement:上級クラス)をつける、課外活動や休みの間にオプション旅行を実施して、それに単位を認めるなど、生徒の興味と能力の幅に合わせて、学習アプローチの多様性も確保しているのがボーディングスクールの教育です。
ボーディングスクールにおいては、コンピュータは必須となっています。高校ではI-padが生徒ひとり一人に支給されるか、あるいは自分のパソコンを持参するというのは彼らの常識として完全に定着しています。パソコンを活用することで、先生や学校からの連絡事項を細かく確認することが自分の空いている時間に可能となります。また、宿題の提出や質問までネットを通じて行うことで、コミュニケーションの質も良くなります。
日本では、中等教育段階でのコンピュータの導入がまだ曖昧なところがあります。もし、導入されたとしてもワードやエクセルなどの使い方を学ぶだけであれば、この時期最も大切な想像力、創造力が鼓舞、刺激されるわけではありません。必然的に技術の習得のみになってしまいます。そのような教育の形はグローバルに対応しているとは言い難いものです。
10代前半の子どもたちの可能性は、あくまでも彼らの「やる気に火をつける」ことなしには、芽生えないのではないかと思います。そして、点火しさえすれば、その進展の速さ、広さ、奥行きは常識の範囲をはるかに超える可能性を秘めているのでないかと思います。
そのためのいわば教育的仕掛けは強制してやらせるものではないというのが、ボーディングスクールの一貫した考えであろうと思います。
たとえ、進学校であっても、スポーツ、芸術、音楽、社会活動の多様性は絶対に確保しているのがボーディングスクールです。むしろ、進学校であるから、生徒たちが興味を持ちそうなことをなるべく多く取り上げるのが、ボーディングスクールのプライドと言えると思います。

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