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その5 ボーディングスクール選定の要点 ESLクラスの台頭

アメリカのジュニアボーディングスクールへの留学希望者を英語力という点から見た場合、下記の1に該当する生徒が一番多く、5が最も少ないと前日のブログで述べました。
1 英語力はほぼない
2 日常の基本的な会話くらいはできる
3 日常の会話に加えて、中学校1、2年の英語教科書は読める
4 小学校時代から英語は勉強しているので、中学校程度の読み書きはできる
5 小学校時代の数年間は英語圏在住、(あるいはインターナショナルスクール)なので英語は問題ない
ジュニアボーディングスクールはBoarding School Reviewで検索するとそのリストがあります。9年生までのボーディングスクールをこのサイトではPrimary Focus(中学校に特化している学校)という表現をして12年生までの日本的に言えば一貫校と区別をしています。
日本の学校文化と異なり、アメリカのボーディングスクールにおいては、一貫校で入学難易度ランキング4以上の学校はありません。ランク4およびランク5のボーディングスクール群はそれぞれが高校に特化しています。そして、中学校においてもPrimary Focusの学校に留学生が多く出願をするようになりました。
この学校群の中で最も古くから留学生の受け入れに取り組み、その成果をあげたのがFay Schoolです。留学生のためのESLクラスを作ったのが80年代後半だったと思います。それまで、アメリカ人のためのボーディングスクール入学のための純然たるプレップスクールだったFay SchoolはESLというインフラを整備することで、主に韓国からの留学生を多く受け入れて、大きな成果をあげました。
そもそも年齢が若く柔軟性のある中学生たちですから、ESLクラスは実は必要なかったのかもしれません。留学初年度、留学生は、英語の読み、書き、ディスカッション、プレゼンテーションをアメリカ人学生と同様にすることはできませんが、数学、芸術、音楽、体育、課外活動などで英語環境に慣れさえすれば、2年目からはうまくやっていけるという大雑把な仮説が現実に可能なのが、中学生のポテンシャルなのです。
Fay Schoolの当時の校長先生は、留学生受け入れにいち早く着目し、そのマーケットを積極的に開拓したのですが、その発想こそが画期的であったと思います。Fay Schoolが積極艇に韓国マーケットを開拓し、着実に成果をあげていた頃、その他のPrimary Focusのジュニアボーディングスクールはまだ、留学生の受け入れを積極的には考えていませんでした。
つづく

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