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学習習慣を変える ― 小学・中学・高校留学

英語圏の国々の学習法と日本のそれとは、かなり異なります。日本は一クラス40人ほどが標準ですから、講義形式の授業が中心となります。英語圏では、40人というクラスは公立学校でもありません。ニュージーランド、北米の公立学校では、25名程度、私立はさらに減って20名以下、北米のボーディングスクールは10名前後となります。
少人数クラスでは、生徒と先生、そして生徒同士の意見交換が盛んになります。そのほうが授業に興味も持てますし、やりがいもあるでしょう。自分の意見や考え方を誰でも人に伝えたい、そして認めてもらいたいと考えるのは自然なことです。しかし、その機会は日本ではあまり重視されていないように思います。
学校でも塾でも、生徒はたくさんの知識を合理的に吸収すべく授業に臨み、宿題をこなし、さらに発展的学習として、課題が与えられます。集中力を持続して、いつでも、どこでも集中できるといった訓練を幼少時から受けています。
知識量が多くて、すなおに先生の意見をうけいれて、とにかく課題をこなす生徒が優秀な生徒となります。
英語圏では、クラスで発言のない生徒は、その分の評価が下がることになります。特にボーディングスクールでは、一クラス10名程度ですから、議論に参加し、自分の意見を明確に述べるという作業や訓練は必須になります。かれらの授業というのは、そのようなものなのです。
そこで日本から行った生徒たちは最初の半年間ほど迷います。授業中では発言できません。授業そのものがわからないからです。解ったとしても、自分の意見を言うということが日本ではあまり機会がないために、戸惑います。さらには、ディスカッションなどといえば、「大学に入ってから」というのが現実です。
授業では、「教えられる」と考えている日本の生徒は、英語圏の授業での考えること、意見を述べること、調べること、検証することなどの内容の違いに最初はとてもついていけません。そして、自分で行動しようにも、英語力のなさとやり方の違いから意識だけが空回りをして、焦ってしまいます。
それが特に初年度にみられる中学生、高校留学生の現実です。
では、その対処はどうしたらいいのかということですが、焦りをなくせば半分は解決すると思います。新しいやり方を吸収して、日本の方式を顧みることなく、現地のやり方に徹するのです。授業で発言できるようになれば、かなり楽になるでしょう。そして、さらには、先生やアドバイザーと話し合えるようになれば、生徒の悩みはおおそよ解消されるといえます。

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