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高校留学生の推移と今後 ― 小学・中学・高校留学

日本からアメリカへの1年間交換留学生の数の推移をこの10年間で比較してみると、2003年から2004年は1698人でしたが、2012年から2013年は803人に減少しています。バブル崩壊前は4000人に迫る勢いでしたが、最盛期から比較すると1/4以下まで減少していることになります。
それに対して、中国は2003年から2004年が545人でしたが、2012年から2013年はなんと4176人となり8倍に伸びています。同じ比較で韓国は1406人から一時期は2000人を越えましたが、1542人とコンスタントにその数を確保しています。人口が日本の半分以下ですから、韓国の留学熱の高いことがうかがわれます。
交換留学の数が一番多い国はドイツで同じ比較ですと8483人から6573人です。2012年から2013年の統計のトップから10位は以下の通りです。
ドイツ、中国、ブラジル、韓国、スペイン、タイ、イタリア、ノルウェイ、デンマーク、日本
さて、日本のこれからの留学生の数はどのようになるでしょうか。過去10年間で最も交換留学生の数が少なかったのは2010年から11年の755人です。中等教育機関への留学はブームを巻き起こすということはないと思います。日本での教育に比べて、費用負担も大きく、英語力の不十分さと、失敗のリスクを考えると、どうしても留学に踏み切ることができないということもあると思います。
その反面で、確実に伸びていると思われるのが、10歳から15歳の留学生です。この年齢の日本人留学生の統計資料はありませんが、この10年で相談に来られる家族の数が増えるとともに、留学生を受け入れるジュニアボーディングスクールの日本人留学生も確実に増えています。また、それに伴って、アメリカの場合ですが、日本人留学生の受け入れ基準が高くなっています。
アメリカ以外の英語圏での10代前半の留学生の受け入れは、十分に枠があると言えます。ですから、入学難易度の高い高校への進学を目指して、たとえばスイス、オーストラリア、ニュージーランドで学ぶことは現実的な選択であると言えると思います。
中学高校時代を海外でという発想そのものが、定着していない日本ですが、だからこそ、それを選択した家族と留学する本人には、留学をしてよかったという結果を出して、10代での留学機会をより広げることができればと思います。

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