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日曜コラム ― 冬はつとめて

先週の日曜日から2回の降雪がありました。
東京地方では1969年以来、45年ぶりの大雪だそうです。
春先を思わせるぽかぽか陽気から打って変わって、真冬に逆戻りです。
清少納言は、「冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず」
と枕草子のなかで言っています。まさに昨日の朝です。
そとの世界が真っ白な雪に覆われると、彼女が感じた1000年あまり前の
日本の冬のある情景が摘み取れるようで、風情があるように思います。
しかし、一部の受験生にとっては大変な朝になってしまいました。
また、空の便は東京から関西以西に向かう便はほぼ欠航ですが、
その対応に羽田空港では長い行列ができ、
1時間以上も顧客は待たなければとのことですが、
アメリカの航空会社に比べるとその対応はとても懇切丁寧と思います。
雪かき用のスコップは土曜日には売り切れていました。
いつもは閑散としているコメリホームセンターに、開店より10分ほど前に
行ったのですが、先の尖ったスコップしかないとのこと。
このような時には、すこし視点を変えて、農機具売り場に行き、
スコップに変わるものを探してみるのも楽しいものです。
アメリカンレーキ(干し草を集めるに使う鉄製の西洋熊手)は、
こんなとき、スコップと同様の働きをしてくれます。
45年前の大雪を私ははっきりと覚えています。
翌日中学校に登校してみると、運動場は真っ白な雪に覆われていて、
体育の先生は、雪合戦か雪上サッカーかを選択せよと私たちに言いました。
オーソドックスに雪合戦となるかと思っていたら、
こんな時しかできない雪上サッカーがいいと、熱心に説く生徒がいました。
「雪合戦はいつでもできる。でも雪の上でのサッカーは、今しかできない」
ということで、サッカーとなったのですが、やってみると
それもまた一興であったことを、私は雪が降るたびに思い出します。
それを言い出したクラスメートは、街の市議、そして市長を経て、
現在は衆議院議員として活躍しています。
昨日は一日中、ヘッドラインニュースは雪、雪、雪でした。
天気はかなり正確に予測できるようになりましたが、
それを変えることは人間にはできません。
今年の冬、その「つとめて」の銀世界景色を愛でて、感謝し、
「あけぼの」の季節を期待したく思います。

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