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必要は「発見」の母 - 小学・中学・高校留学

<先日のブログに続きます>
留学生が自ら行動することの重要性となぜそうなるのかということを先日のブログで述べましたが、彼らの留学生活に必要で優先順位の高いものから順に彼らは覚えていくことになります。このプロセスは日本での勉強とはかなり違うと思います。
日本での勉強は生徒にとって必要なことではありません。
しかし、やらなければいけないことではあります。
どうして、やらなければいけないかについては、おおよそ合理的、論理的な説明はありません。「どうして勉強するの」という子どもたちのすなおな疑問が生まれた時こそが、彼らに学習的好奇心を満足させる絶好の機会だと思うのですが、一般的には「問答無用」であるのかもしれません。
一方で留学当初を考えてみると、なぜ英語の勉強をしなければいけないかという疑問を持つ留学生はもちろんいません。英語が必要であることは、自明のことがらだからです。今まで、ほとんどの留学生が「言葉」の苦労はしたことがありません。その意味では、言葉が通じないことによる新たな世界にはたくさんの発見があり得ます。
自分ひとりでは、とうてい何も達成できないということが、留学生が学ぶ基本的なことではないかと思います。
一方で、日本にいた時は、中間、期末テストを中心に生活が進んでいるといっても過言ではありません。テストの点数によっておおよそ自分の世界はまわっているので、ひとりで学習をすることが生活のなかで大きな比重を占めることになります。ひとの力を借りるのではなく、「自力」で学習を進め、覚えているかいないかをチェックし、万全の態勢で試験に臨み、合格すればよし、合格しなければ、徹底して対策を考える。いずれにしても、それは人とかかわることがあまり多くはありません。
もし、このような状況が初等、中等教育時代と続いたならば、子どもたちはテストの対策については、特化できるでしょうが、人間関係、社会貢献、人生の目的などと言ったことについては、すべて高等教育時代に棚上げされることになりかねません。
多情、多感な時期にこそ、さまざまな発見や冒険があってしかるべきだと思うのですが、現在の日本の受験体制のなかでは、10代半ばまでは、学習に集中しなくてはいけません。
それが当たり前ではなく、あくまでも若い時代の冒険やあらたな気づき、発見を大切にする教育をこれからの子どもたちには実践させてあげたいと思います。

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