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ボーディングスクール留学-リベラルアーツ教育の大切さ

日本の大学教育では、「リベラルアーツ」が積極的に取り上げられる機会は少ないようです。なぜでしょうか。それは、日本の教育文化において、「世界を知る手がかり」としての異文化学習よりも、技術、工学などが重視されてきたから、あるいは、日本の場合、学閥という独特な考え方があり、中身よりも所属するグループや組織が重視される、また、入試という制度が疲弊してきているが、対策が一向に進まないせいかもしれません。
哲学、歴史、文化、芸術、倫理などのリベラルアーツ教育の中身は、異文化と対等に付き合うための必須知識と私は思います。日本の世界での文化的座標軸を確認するための手段としてリベラルアーツ系のこれらの教育は、実は日本の将来にとってより重要になってきていると確信しています。
現代、もっぱら英語が世界言語として重視され、受験においても、社会人になってからも、英語力は欠かすことのできない能力となっています。しかし、話せるだけでは役に立ちません。それは、自分の考えがあって初めて使えるからです。その自分の考えを掘り下げ、深め、社会に出てから十分に役立てるための必須能力がリベラルアーツ教育にぎっしりと詰まっていると思います。
たとえば、「どうしてギリシャは国家が破たんするような状況にあるのか」、という問題を考え、その原因を追究することは、これからの若い人たちにとって決して他人事ではありません。
この問題の回答にたどり着くまでに、ギリシャだけではなく、ヨーロッパというバックグラウンドを知らなければなりません。ユーロという通貨が生まれたヨーロッパという社会の経済的背景と今後の見通し、アメリカとの関係、そして振興勢力としての中国とアジアの国々、さらにはこれら期待されるBRICS(Brazil, Russia, India, China)諸国の動向など、ギリシャ問題に端を発してこれからの世界予測をするうえで、それぞれの国の今までの歴史や文化背景を無視して、お金の流れだけを追いかけて、果たして納得のいく回答が得られるでしょうか。
出来るのであれば、世界を知る手がかりや興味を大学生でなく、高校までに身に着けられれば、これからの世界を生き抜くためにどれほど有益なことでしょう。その基礎がリベラルアーツ教育にあることは、間違えありません。
つづく

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