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日米大学入試の比較 センター試験とSAT

日本の大学入試で採用されているセンター試験は、アメリカのSATを参考に導入されたと言われています。導入する側には、受験生の学力を単一の物差しで公平に計るという考え方があったと思います。しかしながら、センター試験はSATのようには機能していないと思います。
SATはアメリカの多くの大学が出願者に要求する学力水準試験で、英語、数学、作文がセットなっています。1科目ないしは2科目のみの受験は認められません。また、その受験機会は出願者が自ら選択出来て、複数回の受験も可能です。作文を除いて4択問題ですが、間違えは減点されるというやり方で、まぐれ当たりによる弊害を防いでいます。数学、英語、作文以外のSATの試験、たとえば生物、物理、歴史などは出願者が個別に選択して受けます。
各項の満点は800点で合計2400点となり、それぞれの大学合格のための得点範囲はおおよそ決まっています。日本の受験とアメリカの受験の明確な違いは、SAT対策の塾、予備校、家庭教師といった産業がアメリカには見られないところです。プリンストンレビュー、カプランといったSAT対策のための教材や指導をおこなう会社はありますが、日本の予備校のようなビジネス展開はしていません。では、アメリカの受験生はどのようにして、SAT対策をしているのかというと、基本的には個人の責任として自らが対策をするということです。
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ハーバード大学を目指す生徒のSATは満点?
ボーディングスクールを例にとると、入学難易度にかかわらず、SAT対策は彼らの教育の中で主要な位置を占めることはありません。学力の実績が一番求められる11年生(高校2年)においても、PSATという模擬試験や、SAT対策として、1-2週間の放課後SAT集中講座を行うことはありますが、その内容は外注も多いのが実情です。
SATはあくまでも知識を問う試験です。語彙力、読解力、理解力などはボーディングスクールにおいては、日々の授業で養っていくものと考えられています。また、作文力も同様に、いろいろな授業のなかで基礎から応用まで、徹底的に「書かされる」ことで生徒たちが身につけるものと考えられています。故に、アイビーリーグや主だった国際競争力のある大学入試においては、出願者から提出されるSATの点数は満点に近く、SATの点数の順番で合格を出すことはナンセンスなのです。
SATというのは、あくまでも大学生になるための「知識」を問うのであって、それぞれの生徒の特性や個性がSATに反映させることは無理がありすぎます。
大学入学の合否について、あくまでも年に一回の入試テストの結果にこだわる日本の大学とアメリカの大学の違いがSATの取り扱いを見るだけでも明確に違うことが解っていただけると思います。

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