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地方と都市部の教育格差とボーディングスクールへの留学

<前日のブログに続きます>
前日ご紹介させていただいた生徒のお母さんからスカイプ電話がありました。アメリカはペンシルバニア州からです。娘さんを大学に送り届けるための渡航です。今日は1日で500キロを走ったそうです。空港→ボーディングスクール(荷物のピックアップ)→大学というルートです。
学校に残してきた荷物をすべて回収して、新たな寮の部屋をセットすることは、一般にお父さんよりもお母さんのほうが要領がよく、合理的にことが運びます。本人が初めて渡航してから5年、お母さんも当初は海外一人旅なんてとんでもないという状況でしたが、今ではこの通り、スーパーマームと呼んでもおかしくないでしょう。
さて、地方在住のお母さんですが、地方と都市の教育格差の話はとても参考になりました。
お母さんによると、留学した本人いわく、「都会の子」はいろいろなことをよく知っているそうです。これは、高校までに受験勉強を経験したいい成果といえるのではないかと思います。それに比べると、地方出身の本人はいろいろなことはよく知らないとなるわけですが、知っていることと、現地での学校生活が順調であることは別問題です。
知っていても英語で言えるわけではない、知っていることを相手に伝えられたとしても、「それで・・・」。知識を使うための学習が発達している英語圏では、知識という素材をどのように加工するかの技術習得が盛んです。それが、個性尊重へと発展をしていくわけです。
物知りイコール頭がいいという構図は都会の子が有利となるようですが、塾やいろいろな情報ソースの多さを考えるとあり得ることだと思います。
アメリカで学ぶ多くの日本人生徒と接していると、学ぶことに疲れてしまっている人がいるという意見もお母さんから聞かれました。
ふんだんにある自然へのアクセスが自由な地方の生徒が留学しても、環境的にはそれほどの違和感はないかと思います。また、塾、習い事、家庭教師そして、学校での勉強とかなりタイトな日課を過ごしている都市型の生徒に比べて、地方の生徒は自由時間が多いのではないかと思います。結局、ボーディングスクールでタイムマネジメントを学ぶ際にも、余力をもってできる可能性が高くなります。一方で、日本であまりにもきついスケジュールを強いられた場合、スケジュール管理は子供たちの仕事ではないわけですから、留学先でのタイムマネジメントがそれらの生徒にとっては、大きな課題となってしまい、燃え尽き症状を呈する留学生もいるのだと思います。
つづく

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