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日曜コラム スイスという国

今週の月曜日から帰国する土曜日まで、スイスを電車、
バスで移動した総時間は20時間を超えるほどになりました。
今回、学校訪問をした生徒は、15歳にして初めて飛行機に乗ったそうですが、
コペンハーゲンでの乗り換えを含む15時間を超えるフライトと、
翌日からの登山鉄道を含む長い電車の旅で、体調がすぐれないこともありました。
さらには、生まれて初めて接する外国の学校で、今まで学んで来た英語が
即実践で使えるわけでもなく、相当に学校のあり方や、勉強の方法について、
考える機会を与えられたことは間違えありません。
学校のパラダイムを変えるような「ショック」だったことでしょう。
さて、この夏の時期でも白く雪が積もるアルプスの山々が
途切れることなく目に飛び込んでくるスイスの学校訪問でしたが、
日本と違って、都市に高いビルがないことに気づきました。
チューリッヒ、ルガノ、ルツェルン、ローザンヌ、ジュネーブなど
いずれの街にも高層マンションやビルがありません。
もし、そのような建物があれば、石造りの古い建物が多いその景観に、
とても不釣り合いであることは、間違えありません。
いったんそのような現代の合理性に街が浸食されると、
しまいには古いものは捨て去れてしまうのではないかと私は思いました。
それぞれの街は、上に数十階の高さに伸びることなく、
せいぜい10階止まりくらいの建物で構成されています。
それが、ヨーロッパ一般の街づくりなのだと思います。
訪問初日は、ストームと言われるほどに激しい雨が降りましたが、
それでも大幅な遅れもなく、電車、バスともに予定通りの移動ができました。
ホテルはその規模の大小にかかわらず、レストランがついているところが、
ホスピタリティーの国スイスの便利さと言えると思います。
アメリカでは考えられません。そしてスイスの食べ物は、
アメリカのそれと比較して、(by far)おいしいと思います。
道路はアメリカと同じ右側通行ですが、アメリカのように広くはありません。
日本と同様に移動は、電車が便利な国といえると思います。
しかし、いつかドライブ好きのご家族がいて、
スイスのワインディングロードを車で移動する機会もあることでしょう。
さて、言語については、「英語が話せればどうにかなる」と
私は思っていて、実際にそれでどうにかなっています。
電車とバスのアナウンスは、英語はまれなのですが、
ドイツ語、フランス語、イタリア語ともに、
地名は集中すれば聞き取れますから、どうにかなるのです。
10代の子どもたちの感性、好奇心、適応力をもってすれば、
自然と学校外で話されてる言語での基本的コミュニケーションは
学んでしまうのかもしれません。
中等教育はとても奥が深く、グローバルな広がりのある教育で、
その可能性はとても大きいと、スイスボーディングスクールを
訪問して実感しています。

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