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◆ スイスボーディングスクール 公文レザン校

スイスにある日本人のためのボーディングスクール、スイス公文学園を訪問しました。学年は、高校1年から3年、総生徒数日本人180名に対して、先生が30名(日本人教師18名、外国人教師12名)、すべての生徒が寮生です。文科省により在外教育施設の認定を受けている学校ということで、スイスにある日本人のための高校ということになります。
「なぜ日本人のための高校がスイスにあるのか」というのが、この学校を知った時からの私の疑問でした。
校長の渡辺先生のお話では、これから異文化理解が必須と言える教育環境のなかで、スイスにある公文は理想的な学習環境、生活環境といえる一方、高校時代は母国語の知識・理解もまだ十分ではないので、並行して学ぶ必要があるとのことでした。
教育コンサルタントして英語圏の中等教育機関は32年間に数百校を訪問しましたが、海外にある日本人のための高校を訪問するのは初めてでした。
第一印象は、生徒たちが明るく元気であることでした。また、施設案内をしていただいた在田(ざいた)先生は、英語圏のボーディングスクールのアドミッションの人々と同様にとても気さくで、積極的に生徒たちに挨拶をし、授業中の教室にノックをして入り、すべてをオープンにして、学校施設をご案内いただきました。
廊下を行き交う生徒たちは、私たちに「こんにちは」と挨拶をしていきます。この状況もボーディングスクールと全く同じです。
90年代に海外に進出した日本の高校は30余りと言われています。その多くがバブル崩壊の余波をうけて、海外校を閉鎖するなかで、20年間にわたりスイスで学校を運営できているのは、その顕著な進学実績があるからだと思います。
もちろんその実績は生徒ひとり一人が作っているわけです。アルプスが眺望される標高1500メートルのスイスの片田舎で、日本からやってきた生徒たちはいかにして、自分たちが納得できる勉強をしているのか、その魅力の一つに学校運営のシステムがあると思います。
模擬国連への参加、ヨーロッパの音楽イベントへの参加、ヘルスセンターとナースの常駐、イベント伝達方法、一日の時間割、生徒表彰システムなど、公文レザン校はあきらかにボーディングスクールのシステムを上手に取り入れています。それは、開設4年間、Leysin American Schoolとの学校共同運営で学んだノウハウが十分に生かされていると思います。
つづく

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