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○これからの即戦力人材5

<昨日のブログに続きます>
TOEFL、TOEIC、IELTSなどの英語圏が開発した英語テストを日本の大学受験で使用することは、とても現実的、なおかつ実用的であると私は信じています。では、それがなぜ採用されないかというと、「日本には、独自の基準があって当然だから」ということであれば、なんと非合理的なのでしょう。
主題とは、少し外れるかもしれませんが、教育が追求するのは、ただ一つ、それを受ける人の利益とそれによる社会貢献です。ゆえに、テストを受ける人と与える人がお互いに利益を得るような関係でなければ、その進歩は止まってしまいます。テストを与えるほうが、その形式にこだわり、時代にあうように教え方を進歩させ、そのニーズに応えなければなりません。
本来の使える英語を目指さない、いわば試験で生徒を落とすために英語を使うのであれば、グローバルスタンダードとは到底言えないばかりでなく、それが受験生のトータルなやる気、モーティベーションにも大きな影響を与えます。受け身の勉強では、とうていこれからの社会を乗り切っていけるものではありません。
英語圏の教育者たちはESLを研究しています。そして、TESOL(Teaching English as a Second Language)の資格を持った人が英語を教えています。文科省がない英語圏では、個々の団体がそれぞれに英語教授法を研究します。そして、顕著な成果のあるものが選ばれていく、その成果を表せる先生が昇進していくという当たり前な実力世界があります。
英語圏では、実績の上がらない、すなわち生徒から支持されないESL、あるいはESOLの先生は学校に長く留まってはいられません。英語の先生ばかりではありません。留学生の担当者も彼らからの支持がなければ、その学校に、長期滞在をするのは難しいでしょう。
日本の英語という語学教育にこのような新たな風を入る試みがより多く導入されてもいいと思います。余談を終わります。
「即戦力」というテーマで英語教育を考える場合、中学、高校でその基礎を作っておかない限り、大学時代にあせっても、気持ちだけの空回りになりかねません。それでは、就職の際の英語力ニーズに対応できません。
それが、企業の即戦力の英語力の現実です。甘くはありません。それなのに、なぜこれほどまでに日本人の大学卒業生は、英語力のなさが問題になるのでしょう。
日本の若者の英語におけるコミュニケーションのなさは、これからの日本社会に、とてつもなく大きな問題を投げかけるといっていいと思います。
つづく

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