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日曜コラム 英語レッスン2

先週の日曜コラムに引き続き英語レッスンです。
日本の中学、高校生の英語についてもう少し、
話を進めてみたいと思います。
中学、高校生に英語を指導していて感じるのは、「受け身」の姿勢です。
「やらされている」という意識がぬぐえないと、英語力の向上は望めません。
特に、留学においては、英語は教養でも試験に受かるための必須学習でもなく、
自分を相手に伝えるためのコミュニケーションの道具です。
留学してまだ半年、生活レベルの英語で不自由している生徒がいます。
本人によると、おおよそ「聞く」英語はわかるが、
話す英語がまだまだできないと言います。
いつも使う、日常のフレーズは体が覚えているので、
自然に英語が出るそうです。
問題は、「考えなければならない」言葉で、それについては、
まだ日本語英語の領域を脱出することができません。
それでも通じるために、「変」な英語を使っているわけです。
自分でもその「変」さにうすうす気づいてはいるものの、
どこをどのように変えたら変な英語から脱出できるかがわからない。
先週の日曜コラムで英語の構造理解無くして、進歩はないと私は述べました。
読み書きについては、この理屈は真実であると思っています。
では、話す、聞くについてはどうでしょうか。
人と人との英語でのコミュニケーションで重要なのは、動作主の概念です。
たとえば、次のようなフレーズを英語初心者に訳してもらいます。
「クラスはいつ終わりますか」
「今日、スポーツはありますか」
「雨が降ったら、どうしたらいいねん」
When class finish?
Today, sports play.
If rain, what?
こんな英語は話しにならないことはわかっていても、
留学当初には、もしかすると日本からの中学生、高校生には誰にでも
起こり得る和製英語なのかもしれません。
この和製英語をひとことでいえば、誰が何をするという
動作主の存在と彼らの行動が理解できていません。
では、なぜそうなってしまうか。今までの不勉強を批判しても始まりません。
その解答は、言葉そのものを重んじる、日本語の基本性格にあると思います。
クラスを終えさせる主人公は先生です。その先生に対して質問をすると、
考えれば、「あなたは、いつクラスを終えさせるのですか」となります。
同じように、スポーツをやる人は私たちですから、
「今日、私たちはスポーツをしますか」となります。
「雨が降るは、itを動作主とすることを教えるしかありません。
そのitは誰と聞かれたら、英語圏では全知全能の神が降らせると考え、
Itは神なのだと教えてもいいと思います。
この動作主の「あなた(あなた方)」や「わたし(私たち)」が
日本語では通常省略されます。その習慣が英語を話すときに邪魔をします。
(次の日曜につづく)

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