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★アメリカボーディングスクール 授業・成績について2

<前日のブログに続きます>
一クラス10名前後の少人数クラス、先生が移動せず、科目ごとにセクション分けされてそこに生徒が移動するというクラスのあり方、スポーツ、芸術科目への積極的取組などを昨日取り上げました。
今日はボーディングスクールの授業そのものについて考えてみたいと思います。内容に入る前に、ボーディングスクールの授業中、生徒は日本では考えられないような行動をします。まず、先生が説明している最中に、席を立ってトイレに行く、ガリガリと鉛筆削り器で鉛筆を削る、反論や質問は時間と場所を選ばずにする。
それに対応する先生は、自分が話し続けたいときは、質問もコメントも制止します。そして区切りがついたところで、生徒に相対します。
歴史や国語(英語)のクラスで「なぜ、どうして」がテーマなるときは、生徒同士のほぼ自由な意見交換やディスカッションは当たり前で、黙っていると先生から「授業にもっと参加するように」とのコメントが生徒に渡されます。宿題や課題の未提出はとても大きなマイナスになります。
成績はA、B、C、D、Fの5段階評価ですが、F(日本の1に相当)を除いて、それぞれにマイナスとプラスがあり、ポイントとしてはAが4でFが0となります。日本で言うオール5はアメリカではストレートAとよばれますが、A+であった場合は平均点が4を通り越して4.2などになることをあり得ることです。
通常、成績は前期、後期を2分して日本で言うところの中間、期末テストが行われますが、テストの点数は総合評価の50%くらいで、宿題課題の出来ばえ、クラス参加度、努力点などの基準を総合して前期と後期でそれぞれの結果が出され、そのうえで年間総合成績が出されます。
テストの点数がたとえばDの水準であっても、後の50%のあたる宿題課題のできや、クラスでの積極性、努力が評価されればFになることはありません。
一般的には、テストの点数が良い生徒は、宿題課題もしっかりこなせますし、授業態度や努力度もそれなりに高い評価をもらいます。
日本の場合、テストの点数でほぼすべてが決定するように思えますが、ボーディングスクールにおいては、たとえテストで満点をとったとしても、授業中居眠りや不参加的な態度は許されることはないと言えます。
つづく

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