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★アメリカボーディングスクールの活用方法5

<前日のブログに続きます>
「こんな学校があったのか」という日本からの訪問者のボーディングスクールに対する印象は、とても多岐にわたる意味合いが含まれていると思います。広大な土地に広がるいくつもの施設や伝統的、個性的な建物は確かに、日本の中学高校には当てはまりません。中学高校ばかりでなく、日本の大学と比較しても、施設充実度という点では、ボーディングスクールのほうが勝っているところが多いと思います。
しかし、あくまでも設備、施設を動かすのは人です。人がしっかりしていなければ、いかに立派な設備や施設であっても機能しません。また、それらの人と確実なつながりを持てなければ、留学生はそれらを利用できません。
ボーディングスクールの特質すべき機能を活用するために、日本からの留学生は乗り越えなければならないハードルがいくつかあります。それを一つひとつクリアしない限り、ボーディングスクールの教育は絵に描いた餅にしかすぎません。
一般的には、英語が話せることが、もっとも大切なことと思われていますが、現実的には、話せることと聞くことができることはセットで考えられます。しかし、単に話せても、聞けても、知恵を使わないことには、学校生活は楽しいものにはならないのです。
中学、高校での留学というのは、ボーディングスクールに限らず異文化人との生活であるわけです。日本人にとって現地の生徒の中には、言葉のハンディがあり、比較的おとなしく、あまりものも言わず、実直な日本からの留学生を「利用」する輩もいます。
生徒間の人間関係だけでなく、先生も千差万別です。留学生を教えた経験がそれほどない若い独身の先生は、ともすると留学生の言葉のハンディに対して寛容になれません。自分の導き出す答えが出ないばかりでなく、授業の進行そのものまでも解らない留学生は、足手まといとして見られる場合もあり得ます。
10代の半ばにして、日本では想像だにできなかった幾重へもの苦労を乗り越えることが、将来の本人の生き方に多大な好影響を与えるか、あるいはその苦労はしなくてもよく、それをあえてさせるのは「かわいそう」であり、親もとで育てたほうがいいのかは、それぞれの家族の教育的価値観のあり方にかかっているわけです。
つづく

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