★アメリカボーディングスクール 合格発表後2
<前日のブログに続きます>
生活に必要な英語(サバイバル英語)を10歳から15歳くらいの生徒がどれくらいの速さで身につけるかというと、おおよそですが、3か月くらいだと思います。
ある生徒は、念仏のように聞こえた英語が1か月余りで徐々に要点が聞こえるようになったといいます。そして、3か月から半年ほどで、自分からも発信できるようになったと言っています。
私たちの普段の生活を分析してみると、それほど多くのボキャブラリーを必要とするわけではなく、せいぜい数百くらいでこと足りていることに気づきます。
留学生たちが現地で日々さらされることになる異文化の世界においては、自室に閉じこもるという選択はあり得ませんから、生活レベルであれば、それほど言葉で不自由をすることが長続きするわけではありません。
問題は、生活が落ち着き、いざ学習となった時、すなわち生活レベルとは比較にならないボキャブラリーが必要とされるばかりでなく、言語の構造や表現技術を習得するというアカデミックな世界に突入してから発生するのです。
中学高校留学生の異文化適応力は大人が想像する以上に高いものです。学習力とその方法も日本型ではないものを現地で習得していきます。おそらく、ボーディングスクールで留学生が学ばなければならないことの筆頭がタイムマネジメントであると思います。
日本では、学習が優先され、帰宅後のスケジュールの多くが勉強に割かれるわけですが、ボーディングスクールでは強制的に放課後から夕食まではスポーツ、芸術(音楽、絵画、ダンス、演劇、写真、陶芸など)に費やされます。学習だけではなく、精神も体も健全であるためのバランスがボーディングスクールでは特に強調されます。
限られた時間をいかに効率よく使い、最大効果をもたらすかということを、ボーディングスクールでは生徒たちに教えます。もちろん、言葉ではなく、日々のスケジュールを実行させることで、生徒たちに考えさせるというやり方です。
以上、4月からの準備を考えるうえで、これら留学をするご家族に知っておいてもらいたいことを述べました。
合格後、渡航までで、健康管理面での注意事項として、北米の場合は予防接種の違いが上げられます。日本に比べて、アメリカでは、必須予防接種の種類と量が多くなります。母子手帳の記録をもとに、予防接種のデータを送れば、不足分は現地で補ってくれますが、日本でそれらの接種を受けていく場合は、ボーディングスクールの保健室から、予防接種に関するデータを入手して、日本の医師に相談します。