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★中学・高校留学 受験システムアメリカ編5

<前日のブログに続きます>
スポーツ、芸術に特化したボーディングスクールへの入学で注意しなければならないのは、それらの学校が基本的には普通科の高校であって、学業以外の専門分野の取り組みは、放課後に行われるということです。
今まで、何度かブログで取り上げましたが、アメリカボーディングスクールには、体育の授業がありません。その代り、放課後2時間余りのスポーツチームへの参加が生徒には義務づけられています。バスケットボール、野球、バレーボール、ラクロス、サッカー、フットボールなどの団体競技のみでなく、フリスビー、フィットネス、ダンスなど運動が得意な生徒もそうでない生徒も放課後は体を動かすことが必須になっています。
芸術に特化する場合は、スポーツと同様に放課後の時間を活用して、主に活動が行われます。絵画、音楽全般、写真、演劇、ダンス、映画、陶芸などアートに関してはおおよその分野をカバーしているボーディングスクールがアメリカにはあります。
スポーツ、芸術に対する力の入れようは、日本の普通科高校と比較するとその違いが明確です。アメリカのボーディングスクールの場合、午後3時から夕食までの時間、生徒は学業以外の分野、すなわち体育か芸術で自分の好きなことを追求します。日本の場合、放課後の使い方は生徒の自由意思になりますが、ボーディングスクールの場合はなかば強制です。
日本であれば、受験戦争に勝ち残るためには、スポーツ、芸術などを毎日やる時間はない。高校2年、3年は勉強一本に絞り込んで、大学生になったら自分の好きなことを再開するという展開になるでしょう。
アメリカのボーディングスクールでは、これは許されません。勉強だけではだめなのです。タイムマネージメントをしっかりして、勉強、運動、芸術などをバランスよく生活に組み込むのが、ボーディングスクールです。
アメリカの中等教育においては、たとえば、日本の高校野球のような、国民が注目するようなスポーツイベントは一つもありません。しかし、学校間のスポーツ交流はとても活発、盛んですし、週に1-2度は対抗試合が常に行われています。芸術においてもアートギャラリーでの作品展示イベントは定期的にあり、ミュージカル、演劇発表は年に2回は行われます。
スポーツにおいても、アートにおいても、それをこころざす生徒がすべて、その道で生計を立てられるわけではありません。芸術家、スポーツ選手で一緒過ごせる人は、全生徒のなかで千人、万人に一人です。ボーディングスクールはプロ養成機関ではありません。彼らが子どもたちに教えたいのは、スポーツの世界においては、勝ち負けのなかから、その価値観を、芸術の世界においては、それを愛する精神といったものを子どもたちに教えたいのだと思います。

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