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中学・高校留学のリスクについて1

留学という教育選択をする時、私たちはとても慎重になります。特に、中学、高校時代での留学というのは、一歩間違うとその次の学歴が喪失してしまうというリスクがあると考えられます。しかしながら、日本の初等、中等教育の現実を考えるとき、果たしてこれからの社会で生きていくうえで、本当に大切なことが学べるかという疑問を多くの生徒やその家族が持っていることも事実です。
生きていく価値観の多様性が重視されている割には、「難関大学」の人気が高まり、偏差値の低い大学群は全入時代となり、社会的序列の格差が生じているようにも思えます。高校まで日本で過ごして、大学生となった人たちが、大学で発見するもの、それは学びたいことを追求している自分ではなく、来る就職戦線に勝ち残るために奔走している自分であるかもしれません。
就職するために必要な素材は果たして整っているでしょうか。
就職専門誌、就職専門サイト、そして自分の周囲からもたらされる情報を基にして、就職戦線を勝ち抜いていくなかで、自分がやってきたこと(実績)、自分が持っているもの(能力)が長い人生のなかで発揮できなければ、当然ながらいくつもの問題に直面するでしょう。
それが当たり前と考えられてきました。人生はそれほど甘くはない。学生時代と社会人になってから、意識の変革が必要ともいわれます。しかし、今まで、試験、試験の連続で、それに対処するためにほとんどの時間を割いてきた学生時代を振り返ってみて、自分の実績や能力に満足できない人たちもたくさんいると思います。
これからの時代に必要なのは英語力ということを痛感していても、現実にはそれだけに時間を取られることができません。確かに、英語が重視されてはいますが、高校、大学で求められている内容が社会に出てから必要な英語であるかどうか、実ははっきりしていないのではないでしょうか。
英語を学び始めた時から、それを役に立てるまで一貫して考えることが、これから求められると思います。
留学にはリスクが伴います。それは、本人や家族が全く未経験の分野への挑戦だからという理由もあると思います。あるいは、親に留学経験があっても、わが子に対する意識や、本人がその気にならないということもあるでしょう。しかし、できない理由を考えるよりも、できるために何をどうしたらよいのか、そのためのリスクヘッジを今週は考えていきたいと思います。
つづく

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