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★ボーディングスクール留学 ― Idyllwild Arts Academy:自由と責任

<前日のブログに続きます>
Idyllwild Arts Academyの生徒や先生と接して、私は日本の高校の光景を思い浮かべています。いずれも生徒そのものは、元気で活発です。しかし、自分の表現の仕方、先生とのコミュニケーション、そして学校生活そのものが全く違います。Idyllwild Arts Academyでは、生徒のみでなく先生も思い思いの格好をしています。ファッション性に長けていると思われる人もいますし、あるいはそのようなことに一切関心がないといえそうな人もいます。生徒も同様に、ピアス、女子の化粧、スカートの丈、髪の毛の形と色など、極めて緩やかな規則のもとで、個人がそれぞれの自己主張をしているように感じられます。
日本の学校では、アートに特化した学校は音大付属、芸大付属といった個別専門の学校はほんの少数ながらあると思いますが、総合アート系ともいえるIdyllwild Arts Academyのような学校はないと思います。では、もし作るとしたら、どうなるでしょうか。先生や生徒がきわめて緩やかな規則のもとで、自由とその責任を全うできるでしょうか。
日本でもできる要素が急激に増えてはいるものの、現実にはとても難しいでしょう。まず音楽、絵画、舞台、ダンス、写真、映画といった混合所帯が成り立つでしょうか。日本では同い年の生徒を集めて組を組織しますが、アメリカのボーディングスクールにはこの組の概念がありません。年齢は同じでも能力、個性の違いがあるという前提で運営されているボーディングスクールでは、年齢の違う生徒が同じクラスで学ぶということに違和感がありません。数学のクラスでは、能力のある生徒は1年飛んで授業を受けるなどは、珍しくありません。
それぞれの能力特性によってこだわりも異なるアートスクールでは、目的をはっきりさせて、全員が守るべき規則はなるべく緩やかにするべきでしょうが、日本の学校でそれを実行すれば、お互いの専門分野を追求する以前に、二次的な要素である服装、装飾、髪型などが問題となりスクールとしてやっていけないのではないかと思います。
目的を鮮明に、規制緩和などというと、国の関与を減らして、民間の活力を増やすという政党の標語と間違えそうです。今のところ、日本でそのような学校ができるのを待っているよりも、ほぼ完成されたボーディングスクールという組織を選択し、活用したほうが、学習効果と精神的な成長へのリスクは少ないのではないかと思います。

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