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★小中高留学 教育を変えることへの取り組み1 日本の私立高校

ある都内の私立高校の校長先生の学校改革への取り組み物語を文章で知る機会がありました。その校長先生は、「生徒の一日とか、生徒の将来とか、そういう物語を考えて少しずつ学校を変えていく」努力を結果的には20年間以上にわたってしたそうです。生徒たちの学校における一日のあり方を真剣に考えてみると学校とは、
勉強するところであるとともに、友だちを作るところ、
というのが、校長先生の結論だそうです。そこで、その学校では、教室以外のところで友だちとゆっくり一緒にしゃべれるような空間を作ることを考えたそうです。東京都内の学校はとても狭く、限られたスペースをいかに有効利用するかを考案することは、知恵と決断力が必要です。
そこで先生は上履きを廃止し、下駄箱スペースを生徒のために有効活用することで、彼らのコミュニケーションをより円滑にすることに成功します。その他、制服、髪型なども生徒の意見を聞き既存のルールを生徒寄りに改革していきます。
結果的につぶれそうな危機にあった学校が先生の着任後20年余りで、偏差値60をはるかに超す中学生が行きたがる高校に変わりました。ひとクラス40名という先生対生徒の比率を変えることなく、生徒のやる気を引き出し、これほどの結果を残すに至った校長先生の教育的手腕は素晴らしいと思います。校長先生の考え方の根本に生徒の目線で徹底して考えた学校像のイメージがはっきりしていたことは間違えありません。
もし、この学校がさらなる教育改革を断行して、ひとクラスの人数を現行40人から15人に減らし、先生の数を倍に増やし、クラス(組)中心でなく、教科および先生中心の制度が移動するクラスとし、授業料を現在の倍にするかわりに、より生徒と親が納得し、満足する教育を行えることができれば、どうなるでしょうか。
たとえば、英語クラスです。ニュージーランドやオーストラリアに2週間程度のホームステイ旅行をするのではなく、そのような費用をすべて少人数クラスそしてその中身のために投入します。生徒たちが何を望み、達成したいのかを、大学入学という視点ではなく、今大切なこと、今しかできないことをより深く、真剣に考えれば、生徒たちのやる気、すなわち学習への動機もかなり向上するはずです。
生徒の一日、生徒の将来を考えれば考えるほど今を無駄にしないということになると思います。大学に入るための予備校化している高校ではなく、高校生のための学校であるところの高校です。
(つづく)

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