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ボーディングスクールが生徒に望むこと ― 2

<前日のブログに続きます>
教育のコントラストを明確にするために、ボーディングスクールの教育方法と日本の偏差値の高い中等教育難関校を比較して、双方の学校が生徒に望むことを考えてみたいと思います。
まず、ボーディングスクールは学習オンリーの学校環境を決して許していません。寮滞在が中心のアメリカの学校と日本の通いの学校とを単純比較はできません。しかし、どうして日本では寮制の中学高校が発達しなかったのかを考えると、お互いの学習環境の違いが更に明確になると思います。
ボーディングスクールの場合は、通いの学校としてはおそらく、機能しません。広大なアメリカです。交通機関は車が中心です。網の目のような電車、バス路線はニューヨークなどのごく一部の大都市にしかありません。さらに州の独立性が強く、東京のような国を代表する都市はアメリカには一つもありません。そのような環境で、学校の希望する生徒を通学圏内で集めるのは、とても難しいことです。
アメリカでまんべんなく最適な教育環境を10代の子どもたちに提供するには、ボーディングスクール(寮制学校)であることがとても重要な条件となります。その特徴をあげます。(カッコ内は日本の場合です)
・学習環境の安全性(学内のみ)
・教師と生徒の一体感(放課後は繋がらないことが多い)
・知識習得、学習技術だけでない活動ができる(知識・学習が偏重される)
・学校がひとつの社会となりうる(学校内で社会は完結しない)
・卒業生の母校に対するプライド(卒業生の寄付金学が極端に少ない)
・近隣ボーディングスクールとの密接な関係(全国規模の大会が多い)
・寮生の緊密な同朋観(生徒同士のいじめ的な問題はどこでもありうる)
先日のブログのテーマであった「これからの時代をこうしたい」という気概は、人間としての完成度が高くなければ成り立ちません。リーダーシップ教育、自己啓発、先見性などは、思考錯誤や、失敗の積み重ねのうえに、築かれるからこそ価値あるものになることを、ボーディングスクールは実践できる環境にあると、私は言いたいのです。
ボーディングスクールのみが、時代を切り拓くリーダーを生み出しているわけではありませんが、私はその可能性、確率を考えた場合、同じ能力を持った人であれば、ボーディングスクールの環境が当然有利に働くといいたいのです。「かわいい子には旅をさせろ」という格言は、万国に共通する子どもの自立プログラムの決定版です。
同一価値観でない多様な人とのかかわり。
突発的事象への対応。
苦しみや困難に対する耐性の向上
人間への本質的洞察
このようなことを経験することなく、どうして人に感謝ができるのでしょう。苦境を経験せずに、どうして希望に価値を見出して努力ができるでしょう。歓びや、感動などのプラス感情を最大に活かせることは、その正反対のマイナス意識や感情の克服があって成り立ちます。そのプロセスを経て人間は成長していくと思います。
つづく

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