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ボーディングスクールからの大学進学4 やりたいことの設計図

高校から大学への進路決定でおおよその生徒が直面するのが、大学で「どうしたいのか」ということではないでしょうか。経済、経営、法律、国際関係などという学部は漠然とイメージできても、その学部にはいって何をどうしたいのかということを確定することは、簡単に決められるものではないと思います。
アメリカにおける、リベラルアーツ系大学や総合大学への進学は、人生の方針が決まらない自分への内なる挑戦、あるいは冒険といえるのではないかと思います。中等教育時代に、自ら考え、行動することをかなりの程度まで実践できるように教育を受けたボーディングスクールを卒業した生徒たちが、さらに自分の精神と行動をアップグレードさせるための高等教育機関がリベラルアーツ系大学であり、総合大学に進学する生徒たちはある程度、自分のやりたいことを具体的に確定させているのではないでしょうか。
リベラルアーツ系大学は、環境にこだわります。総合大学との違いを明確にするために、はっきりとした方針を打ち出さなければ、大学間での競争に生き残ってはいけません。なぜ、田舎、あるいは郊外に位置しているのか。成人扱いであるのに、なぜ寮生活が最初の二年間に必須とされ、「寮」の仲間との連帯感が強調されるのか。
学業においても、高校時代にも増して、読み書きが強調され、その量と質という点において、増量が行われ、さらに徹底した内容が求められます。リサーチの技術、範囲の自主的な拡大がもとめられ、さらに広域に行動することも要求されます。
教える側と教えられる側の関係もボーディングスクール同様、親密、緊密があたりまえとされています。もし、この環境に公立学校出身者が入れば、それまでの教育にはなかった面倒見の良さに、嬉しい驚きがあるでしょう。そして、そのことは悪い結果をもたらすことはあり得ないでしょう。また、ボーディングスクールや私立高校出身者がリベラルアーツ系大学に入っても同様に、学ぶことへの親近感が増し、よい結果を生みだすと思います。
人生への設計図の作成の基礎を作るのは、初等、中等教育であると思います。そして、その集大成として基礎から応用に転じて、ドラフトを完成させるのが高等教育機関の役割であると思います。学生たちはそこで、具体的に行動し、自分の行ったことに社会的責任の重みを実感します。
そうであることを目指して、リベラルアーツ系大学は存在しています。

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