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中学・高校留学 - 現地世話人について 4

<前日のブログに続きます>
今まで四回にわたって、現地世話人について考えてきました。自らの経験を踏まえていえば、現地で留学生の世話をすることは、英語が堪能で現地の生活を熟知していればできるとは言い難いものです。
留学生は、世話人に自分の不満や不安なことは言うことができますが、それに対する解決のためのアドバイスを具体的に教えてもらうことについては、それほど積極的でない場合が多いのです。
「ホストが忙しくて、話し相手にならない。英語ができるようになるだろうか」
「先生に質問したら、取り合ってくれなかった」
「授業が難しくて、ついていけない」
「家での食事が、ファーストフード、デリバリーフードが多すぎる」
初期の留学生の不満はそのほとんどが、コミュニケーション不足によるものです。それらの解決の主人公は、留学生本人であり、世話人ではありません。仮に、世話人がホストに、「留学生と話す時間をより作ってほしい」、「ピザのデリバリーを半分程度に抑えてほしい」先生に対して、「質問に答える時間をしっかり設けてほしい」、「生物のクラスが難しいので、個人指導を実施してほしい」などと行ったとすれば、英語圏の文化では、留学生そのものの評価が下がるだけです。
異文化に精通するまでには、たくさんの乗り越えなければならない障害があります。現地世話人は当然、異文化生活のスペシャリストであり、日本と違うコミュニケーションの方法に精通しているわけですから、留学生の初期の不満に対して、彼らが自ら解決できる方法へと導きます。ところが、留学生は、世話人に対して、「何もしてくれない」という不満を持つ場合も出てきます。それが、留学生から親に伝わり、親は日本の留学会社にクレームとしてそのことを伝えます。
留学でもっとも大切な異文化理解のための「自助努力」や「主体性」などの教育的指導が、サービス不足と判定されることへの世話人の落胆は相当なものであると思います。
留学は、本人が現地に行ってからは、なるべく外の力は加えないほうがいいのです。留学生本人にとっては、たいへん辛い現実ですが、それを自ら乗り越えないことには、新たな自分は発見できません。そのための手助けは、あくまでも自分と常に接触する人々に本人が自らお願いするべきなのです。
勇気とすなおなこころがあれば、本当の自分を相手に伝えることが必ずできます。それ以外の方法をもって異文化のなかで生きて行く力を発揮させることはとても難しいことです。
現地世話人の人たちも同じように考えて、留学生と向き合っていると私は思います。

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