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中学・高校留学 - 現地世話人について ホームステイの場合3

<前日のブログに続きます>
現地での安定した生活に欠かせないアドバイス(情報提供)をするのが、現地世話人、そしてコンサルタントの役割であることは、昨日のブログで述べました。そこで大切なのは、留学初期の安定した現地での生活がどのようにして獲得できるかです。
留学して間もない時期は、現地での常識を身につけなければならない時期です。この時期の留学生の最大の問題点はトラブル解消のための発信がないことです。学習内容が難し過ぎる、宿題がこなせないあるいは、宿題そのものが何であるかもわからない、先生やホストマザーから「こうしなさい」、「これはいけません」などと注意されるが、また同じ間違えをしそうで怖い、あるいはYESといったものの、何に対してYESといったのか、本当はわかっていないなど、コミュニケーションがじょうずにできないために、留学生のストレスは相当なレベルに達します。
それを緩和するのは、実は現地世話人でもコンサルタントでもないのです。
ほぼ間違えなく、留学生の相談役は日本の家族、とりわけお母さんです。
そして、そのお母さんに的確なアドバイスをし、時には現地の先生、ホストファミリー、留学生担当者に日本側の情報を伝え、留学生本人の精神を安堵させるのがコンサルタントです。
余談ですが、
一般に高校生のアメリカ方面一年間交換留学においては、事前オリエンテーションで徹底して本人の自主独立精神の重要性が強調されます。簡単その要点をいえば、郷に入りては、郷に従えということであり、日本の家族に現地での愚痴や苦情は言うなということです。言っても、それを反映させられるように構成されたシステムではないということです。ゆえに、異文化に適応するためには、本人の自助努力による克服がすべてであり、忍耐と学習を繰り返して、異文化を体で覚えこませることが要求されているわけです。
このプログラムにおいては、日本語の話せる現地世話人という存在はひとかけらもありません。明らかに、70-80年代の日本の高度成長期の後半の価値観を反映して、海外で学ぶという道を日本の高校生に一般化させるために、ある程度の貢献はあったと思います。しかし、日本が経済的に急激に成長し、豊かになったために、プログラムの人気は伸びず、近年はピーク時の半分以下に参加者を減らしています。
現地での安心、安全は現地世話人がいるから確保されるものではありません。実際の留学において、特にもっとも大切な初期の現地適応の段階では、本人の精神面でのサポートがその大部分を占めます。そのためには、本人がどのような性格であり、どのような特性を持っているかなどを把握していないと、的確なサポートが成り立たちません。
私はこれからの留学は、現地世話人よりもそれぞれの家族の文化を理解しうるコンサルタントがより重要視されると思っています。
(つづく)

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