留学コンシェルジュ

これからの教育11 - リーダーシップ教育について

再来年の九月に留学を目指している中学二年生の生徒と、
そのお父さんそして彼の弟がコンサルティングに訪れました。
夏休みの半ばに、すでにお父さんが留学について相談に来ていたのですが、
新学期が始まる前に、お父さんとしてはどうしても本人に
ボーディングスクール留学を知ってほしかったのでしょう。
留学希望者との初対面、彼らに共通しているのは、受け身的な態度です。
留学の動機、希望の学校の規模、設備、やりたいことなどと
矢継ぎ早に質問しても、おおよそ回答は曖昧で、
具体的な答えはほとんどないのが、現実です。
それでも、英語を話せるようになりたい、「それがかっこいいから」と
私が付け足すと、ほとんどの生徒が笑みをうかべて「はい」と答えます。
始めからそのように、すなおに言いたいことをいえばいいのですが、
日本の生徒は、「答えを探す」というのが習慣になっているようです。
「正解」を探してみても、得られずに結局曖昧に終わります。
私の「留学してやってみたいことは何ですか」という質問に対して、
本人からの返事は、「日本できないことをやってみたいです」でした。
私は、「たとえば、日本でできないこととは、どんなことですか」と
突っ込みました。答えは、「リーダーシップを学びたいと思います」でした。
「それは、ボーディングスクールが得意とすることです」というところで、
少人数のクラス、ディスカッション形式の文科系授業、
先生の問題提起と個別の意見発表などを私は中心に十分ほど説明しました。
本人からは、「リーダーシップ教育をボーディングスクールではするのですか」
という追及はありませんでした。
ボーディングスクールでは、「リーダーシップ教育」
のための知識や情報を教えるクラスはありません。
しかし、それを学ぶということで、二三日キャンプをしたりします。
「リーダーシップ」とは、人を卓越した知識と情報などを駆使して、
ぐいぐいと引っ張ることであるよりも、人と共感し、人を助け、
喜びを分かち合うといった地味な作業がその基礎にあることを
ボーディングスクールのスタッフは身にしみて分かっているのだと思います。
基礎がないところに、立派な建物は建ちません。
人を引っ張っていくというのは、いわばリーダーシップの最終段階でしょうから、
それを十代の生徒が一足とびに学べるものでもないと思います。
現在中学二年生の生徒から、留学の目的として、日本では学べないこととして
リーダーシップが挙げられたことを私はたいへんうれしく思います。
そして、留学までに一年以上の時間があるので、本人には
リーダーシップの本質は、クラスの授業で情報として教えられるのではなく、
寮での生活や、学校のいろいろな活動のなかから体験的に学ぶものである
ということを事前に理解してもらいたいと思います。
そうすることで、留学そのものがより効果的に進んでいくと思います。

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