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アメリカボーディングスクール 大学進学について1

ボーディングスクールの大学進学準備は十一年生から本格的に始まります。日本と違って、アメリカには偏差値がありません。その代わりに、SAT、留学生であればTOEFLのスコアが大学入学の目安になるわけですが、大学の数と所在地が日本よりもはるかに多いアメリカでは、単に成績的数値によって、出願大学をリストアップするというわけではありません。
アメリカの大学を大きく区分けすると、下記のようになります。
私立
総合大学
リベラルアートカレッジ
公立
州立大学
コミュニティーカレッジ
余談になりますが、日本の場合、バブル崩壊まえまでは、大学で何を勉強したかということよりも、どこの大学を卒業したかという意味での学歴が重視される傾向にありました。今では、その傾向は徐々に薄れつつあると思います。
その理由は、企業が終身雇用的環境のなかで、新入社員を自社の文化にそめて、育てるための時間と金の余裕がなくなっているからだと思います。即戦力的人材を採用し、結果の出せる自主性と独創性のある人材が伸びなければ、企業の存続そのものが危なくなる時代です。
その中で、極めて実用性の高い知識が英語力ということになります。英語力に関しては、多くの日本のメジャーな企業が短期で社員に力をつけさせるために、真剣に取り組み始めたと言っていいと思います。
この流れのなかで、これから留学が若い層から成熟した年齢層まで増加する傾向になるでしょう。もし、そうでないならば、日本全体がグローバル化の流れから置いていかれてしまいます。
余談を終わります。
ボーディングスクールのカレッジカウンセラーがコミュニティーカレッジへの進学を進めることはありません。入学難易度がなく、基本的には誰でも入学できるからです。その地域に住む人のための生涯学習の場というのが、コミュニティーカレッジのコンセプトです。
州立大学については、総合大学としてノーベル賞受賞者を多く輩出する学校もありますが、現在のアメリカの経済状況のなかで、多くの州が教育に関する支出をカットする傾向にあります。それに伴い、不採算部門の廃止、講義、講座の減少などが行われつつあります。留学生の受け入れ、支援のためのシステムに必要な経費もカットを余儀なくされる傾向があります。また、州立大学は生徒数が一万人を超えるところも珍しくはありません。高校までの少人数クラス、寮生活などから、急に巨大な学校に移ることでの物理的、システム的な変化への対応も考える必要があります。
つづく

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