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NZ姉妹留学 お母さんのカルチャーショック その11

ニュージーランドの中学と高校に二人のお嬢さんを
留学させているお母さんから三通目のメールをいただきました。
今回の主題は「子育て」に対する責任感と楽しさです。
自分の子どもは、ものすごくかわいいし、大切。しかし子育ては、
まともに育てなくてはならないというお母さんが自らに課した
責任感という「感情」によって行われていたというのです。
だから、心の底から「楽しい」と感じられていなかった。
「小さな娘たちを連れて、どこにでもフットワーク軽く行ったし、
勉強もお母さんが付きっきりでみました。」
ものごとの考え方、言葉使い、立ち居振る舞いまで、
まともに育てなければというお母さんの「義務感」が子育ての原動力であり、
それが正しいことだとお母さんは信じていたわけです。
長女に関しては、徹底的にかかわることで、お母さんは自らの責任を
全うしていると考えていたわけですが、彼女を留学させ、
子育ての「責任感」を客観的に見ることができて、初めて自分自身が
長女に「依存」していたともいえる感情に気付いたそうです。
今、お母さんは、彼女のことをひとりの人間として見ることができ、
また、接していると思います。
長女は人として尊重されています。お母さんはそのことに感謝しています。
子どもを親の所有物だとは思っていなかったものの、
自分の思うようになってほしいという強力な気持ちに親子ともに
支配されていたのかもしれません。
留学して、「ママの呪縛」からお互いに解放されつつあるのだと思います。
長女の優しさ、ナイーブさ、それは「ママが悲しむこと、反対することは、
できない」という思いになって、今まではこの行動規範が
長女の社会的視野や行動範囲を決めていたのかもしれません。
お母さんは、ご自身が末っ子であるために、わが子のそのような
こころの動きが理解できなかったといいます。
留学がもたらしたわが子と自分自身に対する心理的洞察は、
お母さんをして、子育てを「楽しい」と言わしめました。
お母さんは、親ばかとしながらも、
わが子を「なんて良い子たちだろう」としみじみと思うそうです。
これは、親ばかではないと思います。
彼らは「人間」として、良識も思いやりも親に対する感謝の気持ちもある、
とてもまともな人々であるという表現です。
つづく

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