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アメリカボーディングスクール 一般教養知識について

アメリカボーディングスクールで、留学三年目の夏を迎える生徒が、サマースクールで自分の学校を卒業するための必須科目をサマースクールを利用して取ることにしました。アメリカでは夏休みを利用して自分が落としてしまった単位、あるいは卒業必須単位を短期集中で取得することが最大二科目まで可能なことがあります。
この生徒場合、取得しようとした単位は一単位、宗教に関する知識(0.5単位)と、美術史(0.5単位)です。一般の授業でこの科目を取得する場合は、一セメスター(一年を二つに分けて一期分)の履修が必要です。
この生徒の場合、二年間の留学経験があるので、生活するうえでの英語には困りません。また、自ら通うボーディングスクールの方針により、今年九月の新学期からはESLクラスが全くありません。
サマースクールも留学生用のものではなく、英語を母国語とする生徒と一緒に受けました。結果は芳しくありません。その理由は、英語能力というよりも、文化的バックグラウンド不足によるものではないかと思います。日本の初等、中等教育においては聖書の学習および絵画を中心とした西洋美術史は学習カリキュラムに組み込まれていません。また、日本の生活全般のなかでも、キリスト教的文化背景はそれを信じる人以外はありません。そのような理由で、この生徒の場合、バイブルに関する知識はゼロに等しく、美術史においても、中世ヨーロッパの絵画はその題材を聖書にとったものが多いですから、既存の知識という点では、英語圏の生徒と比較して大きなハンディを背負ったスタートとなったわけです。
英語圏の学校の一般教養として、聖書とギリシャ神話は必須といっていいと思います。ところが、私たちには、その常識が当然のことながらありません。ない以上は、学習しなければいけませんが、その学習の要領として、専門書などを読むと、かえって難しく本人のやる気をそぐ結果になりかねません。むしろ、漫画でつづった読み物や、図解世界の宗教などといった中学生以下の子どもを対象にしたイラスト入りの本などのほうが全体を把握するにはよろしいと思います。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教ともにお互いが密接に関連しあっていること、新約と旧約の違い、おもな出来事と主たる人物などを理解していれば、授業の理解が格段に違います。
それと同様に、ギリシャ神話についても、頻繁に登場する神々や重要イベントを知っておくことで、先生の言っていることが受け入れられるところまでに到達できると思います。
私たちの一般教養といえば、読む、読まないには関係なく、古典として源氏物語、平家物語の存在を誰でも知っているように、欧米においては、聖書とギリシャ神話を誰でも知っています。知識の浅い深いはあるでしょうが、留学を目指す人は、日本語で日本にいるうちから、聖書やギリシャ神話について知識を得ておくことをお勧めします。

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