留学コンシェルジュ

子どもと向き合うお母さん その3 優しさの証明

<前日のブログに続きます>
お母さんは長女を厳しく育てたといいます。それに対して二女は野放し。
私の子どもは男二人ですが、上と下の子育て事情は同じように思います。
複数の子どものいる家族は、おおよそ初めの子に厳しく、
二人目以降は自然に任せるという傾向があると思います。
なぜ「厳しく」育てたかという理由もお母さんはわかっていました。
「厳しくても乗り越えてほしい」という親心です。
では、なぜ二女が野放しかは、長女ほど明確な理由はありません。
しかし、今のお母さんの長女と二女に対する接し方は、
長女に厳しく、二女は野放しでは当然のことながらありません。
お母さんは二人に対して分け隔てなく、彼らの問題解決のために
努力していると思います。
留学前は、子どもの問題解決というよりも、お母さんの価値観が
「子育て」の中心にあったと私は思います。
その価値観が長女の場合は、ほぼ強制されていたのではないかと想像します。
それをドラスティックに変えたのは、子どもたちの留学ですが、
実は、お母さん自らが現地を見ることがなかったならば、
果たして長女を留学させたろうかと私は思います。(今度、お母さんに尋ねます)
お母さんの学校訪問体験によるイマジネーション、いわばこころの声が
長女の留学につながっていると私は思います。
さらには、それをあえて拒否しなかった長女の心境もあります。
もし、二女と長女が逆転していたら、姉妹同時留学はなかったでしょう。
結局、お母さんの優しさなのだと思います。
今まで二人の子どもを育て、ご主人と一緒に一所懸命に仕事もこなし、
いろいろな困難を乗り越え、また喜びも経験した。
そこから生まれたお母さん独自の人生観が子どもたちへの留学と
つながっていると私は思います。
そして、彼らは留学のそれぞれの現場で違った個性を発揮し、
全く違う形にお互いの自立の道筋を作ろうとしています。
それが、お母さんにははっきりとわかるというのです。
日本にいた時は、これほど明確に二人の個性が際立つことはなかった。
なぜならば、これからどうなるのか、教育の先にあるものが見えなかったのです。
では、留学したらそれが見えたのかということですが、
私は見えていると思います。
それは、難しいことではありません。哲学的なことでもありません。
ただ、どうやって生きていくかを自らが考え、実行するということです。
「留学先での学校教育はどうなっているのか」という質問に対しては、
― それは、子どもたち自らが決めることです、ということになります。
「教育の質とその結果は出るのか」と問われれば、
― 実績データや情報をもって、留学を説明はできます。しかし、納得する留学を考えるならば、留学先を見てください。
かくして、お母さんは学校を見て、姉妹留学を決定したわけですが、
わが子を手元から離して初めて、彼らの存在に対する「ありがとう」の
気持を実感されていると思います。

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