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日曜コラム 神社詣

二三年ほど前から、朝、雀の森神社にお参りすることが習慣になっています。
時としては、~が大学に合格しますようになどと、都合のよい願掛けを
することもありますが、おおよそ毎日、自分で決めた課題を
しっかりこなせるように、自分に言い聞かせるようにしています。
鈴を鳴らし、お賽銭を入れ、九十度の礼を二度し、柏手を二回打ち、
静かに自分と対面します。そして、一礼します。
最近、神社詣でのルートが変更を余儀なくされました。
駅の西側に大きな建物が建つことになり、私が通る道が閉鎖されたので、
いつもとは逆に神社詣でをすることになったのですが、
単に神社に入る、詣でる、神社を出るというなかの、「出る」という
ルートを変更しただけなのに、雀の森神社の風景が一変しました。
故司馬遼太郎さんによると、日本特有の神道においては、
場を清めるだけで、神が宿るのだそうですが、確かに雀の森神社も
一年中落ち葉が掃き清められています。
イチョウ、カシ、スギの木などがひっそりと立つ神社の境内ですが、
本殿の周りを観察してみると、普段は誰もいない神社ですが、
だれかが、いつも神社の境内を掃き清めているのでしょう、
落ち葉の山があちこちに作られています。
時々、詣でる人とすれ違います。
「おはようございます」と挨拶をしますが、あるおじいさんは、
「ご苦労さんです」と私に言います。そのおじいさんこそ、神社守の
主人公なのだと思いますが、頑固そうなその表情に、私は古風な
日本の神社文化を彷彿します。
毎日、続けているブログですが、おそらく私の神社詣もこのブログと
同じころに始まったと思います。
初めのころは、一所懸命に何を祈るかを考え、たとえば、
発信→受け入れ→共感→喜びと感動→反省と感謝、といった文言を
繰り返して唱えたり、懸案事項がうまくいくように祈ったり、
感動した本のテーマに感謝したりなど、多様な「願」がありました。
最近は、願にこだわらないようにしています。
肩の力を抜いて、手を合わせてありがとうございますという
気持ちだけで良いのではないかと思います。
あれこれできるようにと欲張っても、叶えられるという
わけにはいかないでしょう。それよりも、全てのことに
感謝できたらそれでいいと思います。
一日一回。こころを落ち着かせて、ぜんぶのことに「ありがとう」と
いえる機会を持つことが、ありがとうなのだと思います。
年に何度か、朝の神社が人でにぎわっていることがありますが、
そんな時は、素通りすることもあります。
いつでも、どこでも、感謝できるという主旨からすると、「?」なのですが、
より自然な自分になれるように、雀の森神社詣でを続けたいと思います。

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