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中高生の留学体験 - 言わなくてもわかるだろう(牧美麗さん)

牧さんの一年留学先はドイツのベルリンだったのですが、ホストファミリーとのコミュニケーションの難しさを留学体験記では語っています。彼女の留学時期は97年八月から99年六月です。社会主義の劇的な崩壊による東ヨーロッパの歴史的変化の余韻が残る時期での留学です。
その変化のなかで暮らし、彼女はドイツの魅力に「すっかりハマってしまった」と留学体験記にありますが、残念ですがハマった内容については記述がありません。以下、彼女の記述の一部をそのまま引用します。
留学は楽しいことばかりではなかった。いいこともあれば、いやなこともある。習慣の違いや考え方の違いはやはり大きいと思うし、そこから生まれた誤解もたびたびあった。生活の違いを日本で聞いたり読んだりしていても、実際に体験してみないと、いかに違うかを理解することはできなかった。
ドイツ語が全くと言っていいほど理解でいなかった彼女にとって留学スタート時の不安と辛さは相当であったと思います。さらに、日本の生活習慣そのままに、「言わなくてもわかるだろう」といった相手に期待する受身でのホストファミリーとのコミュニケーションは、結局ホストチェンジへと発展してしまったそうです。
その段になって、なぜこうなってしまったかをじっくりとホストと話して、誤解を解こうと、遠慮せずに自分の気持ちを彼らにできる限り伝えたそうです。
「最初から嫌なことは嫌、好きなものは好きと言えばよかった」というシンプルな理屈に気づくことが、彼女がドイツにハマった理由の主たるものではないかと私は思います。
「ムカッとすることがあっても、冷静に違う角度から眺めてみると、誤解だったり、表現の仕方の違いだったりする。そんな時は相手を好きだと思い、相手も自分を好きだと信じてみるといいと思う」と語る彼女ですが、この境地に至るまでどれほどのこころの葛藤、学校での努力、そして異文化と自分自身に対する考察があったことでしょうか。
ドイツに惹かれた彼女は、大学生になって再度ドイツへの一年間の留学生活を決意します。ドイツは卒業して、他の国でさらに一年ということも十分に可能な中で、あえてドイツアゲインということころに、彼女の思い入れと個性があるのではないかと私は思います。
彼女の留学体験は、社会人となったときに生きていく力として、その威力を発揮するのではないかと私は思います。人を好きになることの難しさと大切さを体得している美麗さんですから。
(*注:牧美麗さんの手記は成功する留学、小・中・高生の留学2001-2002、122ページに掲載されています。)

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