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迷える青年 - NZ留学の現実 留学二か月目 その5

<前日のブログに続きます>
青年が履修している科目は下記です。
ESOL
Math
Outdoor Education
Art
Computer
PE(Physical Education体育)
彼は日本の中学を今年の三月で卒業して渡航しました。
彼の日本の同級生は現在高校一年生で、彼自身はニュージーランドで
Year11の生徒として学んでいます。
ニュージーランドの教育制度では、Year10(日本の中学三年生)までは、
その学習評価が大学入学に反映されません。
Year11は別名、レベル1とも呼ばれ、この学年からYear13(レベル3)までの
三年間の学習結果で大学の合否が決定します。
13年生まであることがアメリカの8・4制教育、日本の6・3・3制の
教育と違いますが、実はニュージーランドのほうが、義務教育が始まる時期が
日本やアメリカよりもおよそ一年早くなっています。
さて、青年が選んだニュージーランドの学校は、私立としての起源を持っている
プロテスタント系の学校ですが、現在は政府からの教育援助を受けている
統合学校(インテグレーテッド・スクール)です。
私は彼が留学するにあたり、五校の学校を学習候補として挙げました。
そのうちの二校は純粋な公立の学校であり、
あとの三校がインテグレーテッド・スクールでした。
その三校のうち一校は、彼が留学を決意してからの逡巡期に、他の生徒が
学校を訪問し、入学を決定したため、私は日本人男子が三名は多すぎるとして、
彼にはその学校への入学を勧めませんでした。
結果として、現在の学校に落ち着きました。
彼が選んだインテグレーテッド・スクールは、高校一年生から留学する
生徒に対して、英語力の強化を図るためにあえて
一年余計に勉強することを勧めません。
青年のお母さんは、あまり勉強熱心ではないわが子を熟知していたので、
四年間の留学も当然と思っていたのですが、
青年としては、四年であっても、三年であっても、学校が与えてくれた
現実をすんなりと受け入れました。
学年は留学する生徒、その親、あるいはコンサルタントが
決定できるものではありません。
最終判断は当然のことながら学校がすることになります。
私は彼の英語力から考えて、四年が妥当と思っていたのですが、
結果的にはYear11であり、上記五科目を青年は大変苦労しながら
学んでいるといっていいと思います。
余談ですが、私の経験では、日本人留学生はその多くが
日本の同級生を意識する傾向にあります。
留学して日本の仲間とは離ればなれになるのですが、
「日本であれば~年生」という立場をとても意識する生徒が多いのです。
そして、気にする生徒に限って、勉強がおろそかになる傾向があります。
その点では、このブログの主人公「迷える青年」は日本の友だちを
意識するということは全くありません。
郷に入りては郷に従えの原則は、彼はすんなりと受け入れています。
青年はそれぞれの科目、果たして何をどのように勉強しているのでしょうか。
つづく

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