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迷える青年 - NZ留学の現実 留学二か月目 その4

<月曜日のブログに続きます>
卒業を達成するために、大人に妥協せよと、私は青年には言いたくありません。
大切なのは、本当のことを追及し、問題点を考える解決することです。
しかし、おおよそ自らの発する意識の波長が合わない人に批判的な
彼は、大人との軋轢が大きいことも事実です。
それが故に、お母さんは幾度となく、先生に平身低頭し、
わが子をかばってきたわけです。
お母さんとは、そのような性なのだと思います。
余談ですが、今までに私は「お母さんとは」と考えさせられる
たくさんの経験をしました。
わが子のためなら、誰も怖くないといったお母さん、
成績不振により退学の危機が迫ったわが子の弁明に、
一時間、休まず夢中で話し続けたお母さん、
新聞の切り抜きをわが子が卒業するまで送り続けたお母さん、
このような象徴的な事象だけではなく、家事や仕事などを
黙々とこなす「お母さん」という存在の仕組みは特別であると思います。
自分の子どもが生まれた時点で、あらたな子育てプログラムが
自然とお母さんの脳に、構成されるのではないかと私は思ってしまいます。
それほどまでに、彼女たちは自分の子どもに対して、
自らの後天的知識や教養とは全く別次元で、愛情を持って
接していると思います。
子どもというのは、成長の過程で親のありがたみを感じるわけですが、
留学の効用の最も大きなもののひとつは、親への感謝を日本で感じる
数倍の大きさで、限定された期間内に醸成させることではないでしょうか。
私がお世話しているこのブログの主人公である「迷える青年」も
例外ではありません。
彼にしてみれば、まだ口に出して言えるほど、自分を客観的には
見ることができないでしょうし、とにかく毎日の勉強や生活をこなしていく
ことに必死です。それゆえに、お母さんに「ありがとう」は出てこないでしょう。
それでも、お母さんは彼のためにせっせと情報を集め、
必要に応じて、私と連絡を取り、本人を励まし、あるときはおだてて、
青年の精神的安全を一所懸命に考えています。
また、物理的にはいろいろなものを箱に詰めて、郵便局から彼に送っています。
故に青年は育つのだと思います。
お母さんの報告によると、最近の彼からの電話で学習がかなり大変という
状況だそうです。
何がどのように大変なのかということを知るために、
私は彼に学校での状況を尋ねました。
つづく

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