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迷える青年 - NZ留学の現実 留学二か月目 その3

<土曜日のブログに続きます>
彼の新たなホストファミリーに挨拶をかねて電話をしました。
「彼を受け入れてくれてありがとうございます。彼はいかがですか」
という私の質問にホストマザーは、
He is doing all right. It is my pleasure having him in my home.
まずは安心しました。英語圏の人々はストレートなので、問題があれば、
初回の電話であっても、それについて明確な説明があります。
青年が新ホストに移って一週間あまりですが、今度のホストは、
入居前にお互いに相性を確認もしているので、うまくいく確率は高いと思います。
この二か月間に彼に起こったことをまとめてみます。
良いこと
・ニュージーランドの学校に感激、みないい人
・念願のラグビー部(二軍)に入部、試合でトライを決めた
・(昨年、NZに二週間ホームステイした経験が功奏し)英語も少しは聞ける、話せる
・スポーツをやるにはいい環境
・スポーツ関連で、友だちができそう
・(うるさい)母がいない
・自然がすばらしい
問題点
・食べ物がまずい
・ホームステイを替える
・ホームステイは思った以上に人間関係が難しい
・授業の英語についていくのがとても大変
・(ホームステイを替える際)、大人はみなホストの話ばかりを聞く
・自分の意思を英語でうまく伝えられない
・母がいない(寂しい)
ホストマザーと話した後に、青年と話しました。
彼も現ホストとうまくやっていけるとのことで、安心したのですが、
彼はESOL先生に対する不満を語り始めました。
電子辞書を忘れ、携帯電話を辞書代わり使っていたら、
授業中にメールしていると誤解されたこと。
他の日本人生徒との授業中の日本語を注意されたことなどが、
今回の彼との話題の中心でした。
ひとしきり話を聞いた後に、「君にとって大切なことは何ですか」と聞きました。
「英語を学んで、卒業することです」が彼の答えでした。
「そのためには、何が一番大切ですか」と聞きました。
彼から、すぐに答えが返ってこなかったので、
「そこにいること、いられることだよ」と私は答えました。
いられなければ何も達成できないことを強く言いました。
そして、前ホストのところで学んだことと、
今回のESOL先生の小競合いの本質、すなわち「人は変わらない」を
彼に伝えました。
「君が変わるしかない」と私は彼に言いました。
青年は、大人に対してはとても敏感に反応します。
ESOLの先生も始めから彼を疑っているところが気に入らないのでしょう。
しかし、もとをただせば、辞書を忘れた彼が悪いですし、
授業中に日本語を話したことも、厳密にいえばやってはいけません。
幸いにも、彼は私の話はよく聞きますので、ESOLの先生を含めて、
青年自身の考え方や態度を変えない限り、彼の目的が達成できない危険性が
あることを私は彼にはっきりと伝えました。
つづく

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