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ボーディングスクール留学 - アート・スポーツは日常

ボーディングスクールの日常は、明確なスケジュールがあり、生徒にとってそれほど暇な時間はありません。大雑把にいえば、午後三時までが授業、六時の夕食までがスポーツあるいはアート、夜の二時間が自習、そのあと一時間弱の自由時間があり消灯です。
午後の授業終了後、生徒たちは勉強とは別のもう一つの自分の世界に入っていきます。ボーディングスクールでは、体育は授業としては存在しません。その代わりに、一年を三シーズンに分けて基本的には競技スポーツを必須としています。スポーツが得意な生徒も不得意な生徒も自分の技量と興味の程度に合わせて、みな一所懸命にスポーツを楽しみます。
「スポーツは楽しくない」と感じる生徒もいます。日本では体育はまだ必須授業としてありますから、好むと好まざるとにかかわらず、参加が義務づけられますが、ボーディングスクールにおいては、三シーズンのうち、一シーズンないしは二シーズンは、競技スポーツに代わるものを行っても良いという規定があるところがほとんどです。スポーツに代わるものとは、絵画、音楽、陶芸、演劇、ダンス、ミュージカル、写真、映像、グラフィックなどです。
アトリエ、音楽室、陶器釜、シアター、ダンススタジオ、現像室、コンピュータルームなどの設備はボーディングスクールにおいては日常のなかにあります。いままで繰り返して私はボーディングスクールのアート教育について述べてきました。とても立派なアートの建物、贅沢な空間、そして専門的人員の配置など、普通科のボーディングスクールであっても、その見事なお金のかけ方に私は驚き、またそれをいろいろな日本の留学希望のご家族に誇らしげに説明している「私」に気づくとき、アートの捉えかたの日本とアメリカの差に異文化を痛感します。
アメリカに長期で滞在した人の多くが感じるアートへの親近感。そのコンパクトな原型を私はボーディングスクールに感じています。私自身は、特にいずれのアートの分野に特化しているわけではありません。あるいは、専門的な興味を持っているわけでもありません。しかし、10代の子どもたちは、何かしら必ず興味のあることがあるはずです。それを発見し、滋養を与え、伸ばすことは、教育に携わる人の喜びとともにプライドでもあると思います。
日本の高校までの教育は、大学という最終学歴を形成するための準備に特化されていると私は感じています。故に、私立中学・高校という一貫校などで、たとえば料理に興味を持ち、音楽への興味はバンドに発展し、それにダンスを加えるなどという分野は学校外の活動に終始することになります。
これが私は「もったいない」と思います。学校という小さいけれども一つのユニット社会で一括できたら、本人のやる気はかなり上昇すると思うのです。アートパワーを上手に伸ばしてあげることができれば、アカデミックパワーもしっかりついていくのではないかという発想を明らかにボーディングスクールは持っていると思います。
日本の場合は、まずアカデミックパワーありきなのです。そして、その基本を欠いては、アートパワーはないに等しい、あるいは、除外となってしまう。残念ですが、大人の理屈、主導と言わざるを得ません。
つづく

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