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アメリカの大学 ― 厳しい成績管理

アメリカの大学は、学生に対してそれぞれの学校が求める学習を明確に要求します。基本的には、履修した科目のうち2科目以上にF(日本の5段階評価の1に相当)があれば、問答無用で退学になります。
大学生ですから、高校生とは違い、成績不振に対して、先生が暖かい援助の手を差し伸べることはないといえます。1学年2学期制の大学であれば、初年度、初学期でさえも例外はないといえると思います。Fの成績が学期中間に着いた場合、警告はあるかもしれませんが、Fが確定した時点で自動的に退学になるといっても過言ではありません。
日本の大学では、初年度、初学期でFがついて退学になるというのは、とても考えにくいですが、アメリカの大学では、容赦なく「学ばざる者居るべからず」という理屈が成り立っています。
試験の時の不正も日本よりも厳しく扱われるのではないかと思います。試験だけでなく、他人の情報を写しての課題提出もその事実が発覚すれば、退学は免れないでしょう。人の情報を盗むことをplagiarism(プレイジャリズム)と言いますが、ボーディングスクールにおいても、それが厳罰になることは、Student Handbookに明記されています。そして、先生も絶対に他人の情報をコピーしないようにということを生徒たちにしっかりと教育します。
教育の場においても、正しくないことは、許されないということを中等教育の時代から徹底して考えているのがボーディングスクールの教育の在り方と言えると思います。それが高等教育機関となると、成績を管理することも自己責任において行うことが自然と身に着けさせられるのが、アメリカの大学での教育といえます。
Fが2つで退学というのは、アメリカ大学の一般的な規則ですが、自身の留学生時代を思い起こしてみると、そのことは、アドバイザーないしは留学仲間のいずれかから聞いて知っていました。大学生である以上、自分が選択した科目はドロップ(中止)できる期間を過ぎれば、良い結果を出す責任が問われるのがアメリカの大学です。

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