留学コンシェルジュ

留学カウンセラーのためのボーディングスクールセミナー 1

今週水曜日、留学カウンセラーを目指す人、
あるいはすでにカウンセラーとして留学に携わっている人のための
セミナーが私のオフィスで開かれました。
主催は、JACSAC(日本認定留学カウンセラー協会)で、講師は私が務めました。
十名限定で、セミナーというよりは、勉強会という表現のほうが適切です。
午後七時から始まって、一時間半の勉強会でした。
最初の一時間を私のボーディングスクールの説明にあて、
三十分を質疑応答としました。参加者名簿を見ると、
普段からなじみのカウンセラーの人たちもいました。
また、これから現在は別の職業をしていて、これから留学カウンセラーを
目指している人たちもいました。
私よりも若い現役留学カウンセラーの人たちと、これからカウンセラーを
目指す人に、私は何を伝えることがベストか思いめぐらしました。
もちろん、プロの人たちは、具体的な学校情報が聞きたいでしょう。
しかし、そればかりでは、これからプロを目指す人にとっては、
有益な話とはいえません。
どうしたらカウンセラーとして、満足する仕事ができるか
私はそこに力をいれて、さらに詳しく、すなおに自分の仕事観を
参加者に伝えていこうと決めました。
英語圏の中等教育の特徴、アメリカボーディングスクールの特徴、
を私の実際の学校訪問の経験のなかから、具体例をあげて話を進めていき、
十代の子どもたちの留学のメリット、
デメリットという第二のテーマに移りました。
今回のセミナーはいわばプロが相手ですから、私は「メリット」の話を
割愛しました。彼ら自身が日々、人にそれを語っているでしょうし、
プロを目指す人も、メリットについては、一定の認識があるでしょう。
「デメリット」についてこそ彼らが知りたい、あるいは認識を
共有したいところだと私は思いました。
私は教育評論家ではありませんから、留学のデメリットは
私自身のなかでは存在しません。
「留学したい」と相談に来る人に、デメリットについて滔々と意見を
述べること自体がナンセンスでしょう。
しかし、もし渡航した本人が「留学しなければよかった」と思うのであれば、
それは、デメリットといわざるをえません。
それが、どのような状況で起こるのかということです。
私は、その原因を「コミュニケーション不足」としました。
留学した本人が自分に起こった問題を解決できず、
周囲の人にもそれを伝えることができない、あるいは、
伝えても解決のための協力がえられない。
留学生本人の問題を吐露された親が、適切なアドバイスを受け、
解決のための行動を起こすか、あるいは解決を引き受ける人がいない。
こんな状況をほっておけば、本人は「留学しなければよかった」と思い、
親も「留学させなければよかった」と思うでしょう。
そして、留学を演出したカウンセラーあるいはコンサルタントは、
「話しが違うではないか」と言われも仕方ありません。
つづく

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