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ボーディングスクール ― 建学精神と発展のなかで

全てのものがそうであるように、
ボーディングスクールにも盛衰の歴史があります。
創立者あるいは創立団体が立ち上げ、育て、成長し、伸ばし、成熟し、
そして、さらに伸びる学校もあれば、衰えて閉鎖される学校もあります。
ある学校を訪問した時、知己を得ていたアドミッションスタッフが
私に語ることには、
「うちは、英語力のない生徒は取らない。ホームシックになった時、病気になった時、落ち込んだ時、怪我をした時など、生徒が説明できないと困る」
―ボディーランゲージという方法もあると思うが
「たとえば、言葉のわからない生徒が頭が痛いと言ったとしよう。その子は果たして、頭にボールが当たったから痛いのか、それとも頭痛なのかわからない」
―・・・・・・・。
「また、現地の生徒が、無口な留学生に関心を持ち、話しかけたり、気を引こうとしぐさをまねたりした時、その子は馬鹿にされたと思うこともある」
―自分のことを説明できる最低のコミュニケーション力が必要ということか
「そうだ」
―しかし、私が過去にお世話した生徒の中には、それほど英語力のない生徒もいたではないか
「いや、彼らはみな、最低限度の英語力は持っていたのだ」
―I don’t think so.
まことしやかな説明ですが、私は納得していません。
怪我で頭が痛いのか、単なる頭痛なのかは「たんこぶ」が
あるかないかで、ドクターやナースでなくてもわかります。
また、ホームシックや落ち込みなど、英語力に関係なく誰にでも起こります。
「『語学ハイディを持った留学生を親身に彼らの立場になり面倒みる』と君が作った学校パンフレットに書いてあるではないか。『学力のみでなく、ホールパーソン(人格の優れた人)教育が、わが校の教育の真髄だ』と、君は胸を張ったのではないのか」
これは、私のひとりごとなのですが、
彼の屁理屈の真意は、明らかに語学力を含めた、学力のある留学生を受け入れて、
学校の進学実績を伸ばすということだと思います。
そういってくれたら、私は納得します。
体育施設、教育施設がリノベートされ、新築の建物が増え、
新たな革新的技術がハード、ソフト面で導入されているのが、
近年私の訪問するボーディングスクールの現状です。
しかし、その一方で、ボーディングスクールの精神が、
物に浸食されなければいいと思います。
創立時の職員ひとりひとりのやる気と教育に賭ける情熱を
持ち続けてほしいと思います。
いろいろな子どもたちを育てたその苦労と努力の賜物としてのプライドを
決して忘れないでほしいと思います。
そして、私は同じことを自分にも言い聞かせています。

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