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日曜コラム あるジャズ演奏家 at Idyllwild Arts Academy

アート(芸術)の世界は実に奥が深く、時として、たいへん謙虚に
人生を語ってくれます。
Idyllwild Arts Academyに今回訪問した折、
Marshall Hawkinsさんに出会いました。
彼は、ジャズピアノプレーヤーとして、60年代の後半、
マイルス・デイビスクインテットの一員として全米ツアーをし、
ロバータ・フラックのピアノ演奏を担当、
70年代の後半には、リッチー・コール(アルトサックス奏者)
というプレーヤーと日本ツアーもやったそうです。
86年にIdyllwild Arts Academyでジャズ専攻科を創立し、
現在に至っています。
今回、ギターを専攻したい留学生のオーディション審査員として、
彼が選ばれ、私たちは、学校内にある彼のスタジオを訪れたのですが、
服装も、立ち居振る舞いもとても気さくなお爺さんといった感じの人でした。
73歳のマーシャルさんは言います、
「私は若い、しかし私は自分のこの先も知っている。ここでは、ロックミュージックは教えていないが、音楽はみな同じここ(ハートを指さす)から始まっている。ジャズとクラシックを学びなさい。そこから始めなさい。もちろん、私はロックもロックンロールも大好きだよ。さて、君は今日、私に何を聞かせてくれるのかな」
緊張の面持ちでマーシャルさんのピアノに合わせてチューニングを
した私の生徒は、自らが準備した楽曲を緊張の面持ちで弾きはじめました。
それを聞いて、マーシャルさんは、
「ギターを始めたばかりにしては、良く弾けるね。いいだろう。これから四年間しっかり学びなさい。大切なのは、音楽を愛すること、分け隔てなく、関心を持つことだよ。最近はね、私はこんな作曲をやっているんだ(レクイエムの楽譜を見せる)。」
日本から訪問した生徒にしてみれば、マーシャルさんの言葉が
どのように響くかと思います。
日本では、自分の「好きなこと」をそのまま、高校時代に
学校内で追求することは難しいかもしれません。
Idyllwild Arts AcademyはLos Angelesから南に2時間30分あまりの
小さな町、Idyllwildにあるのですが、ここは標高1500メートル、
先週雪が降ったそうで、キャンパスのそこかしこに雪の塊が散在していました。
良くいえば、Los Angelesという大都市の軽井沢なのかもしれません。
そこかしこにログハウスがあり、巨大なキャンプ場のようなこの学校は
それぞれの芸術の専門分野を目指す若者にはとても良い環境を
提供していると思います。総生徒数は291人、9年生から12年生まで
生徒のうち、ほぼ九割が寮生です。
留学生は中国から40名、メキシコから20名、日本から4名、その他、
韓国、ドイツ、スウェーデン、サウジアラビアなどの国からの留学生が
この学校で学んでいます。
ESLがあるので、入学に際してはTOEFL、SSATのスコアは要求されませんが、
芸術の分野で何を専攻するかを明確にして、それを追求することが大切です。
午後の時間をそれに特化して、多くの小さな芸術家がこの学校で学んでいます。

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