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Ojai Valley Schoolについて

Los Angeles空港から車で北に1時間半あまりのOjaiにあるOjai Valley Schoolは幼稚園から12年生までの私立寮制学校で、総生徒数は295人、寮生徒としての受け入れは小学校3年生からです。9年生から12年生のハイスクール部門の生徒数は115人となっています。
この学校は小高い山の上にあるアッパーキャンパス(9年生から12年生)と、Ojaiダウンタウン近郊にあるローワーキャンパス(8年生以下)に分かれています。東海岸の学校と比較すると、イギリスボーディングスクールの影響を受けた重厚な建物や、きっちりとしたドレスコードはありません。カジュアルでフレンドリーといった形容詞がこの学校にはふさわしいと思います。
現在ここで学ぶ日本人生徒は一名ですが、2012年9月に入学する日本人生徒男子二名、女子二名が確定しているそうです。入学に際しては、TABSの共通願書の使用が可能です。願書、英語、数学、ほか一名の推薦状、成績証明書、生徒質問肢を完成させ提出、そして出願者との面接が行われます。
入学に際しての英語力はTOEFL、SSATの点数は現在のところ必要ありません。初年度については、留学生の英語力を補うため、ESLが2-3クラス用意されますが、2年目からはメインストリーム(現地生徒と同様のクラス)での学習が推奨されています。このことはすなわち、留学生の自主的学習が期待され、またそうでないと2年目以降の入学は難しいことを意味しています。
本人の学習に対する意欲を尊重し、受け入れについては寛容ですが、勉強をしない生徒はせっかくもらったチャンスを自ら放棄すると考えられます。
この学校のDirector of AdmissionはTracy Wilsonが日本人留学生受け入れに関するたいへん興味深いエピソードを語ってくれました。
1950年、大二次大戦後間もないころ、Ojai Valley Schoolは日本からの留学生を受け入れたそうです。正確な資料はありませんが、戦後の受け入れはこの学校が一番早かったと思います。
当時、日本人受け入れについて、反対する親もあったそうですが、学校当局は教育機会均等を貫き、「日本人が入学するなら子どもを通わせるのを止める」という親に対しても、自らの姿勢を覆すことはなかったそうです。
この学校で学ぶ日本人女子生徒は、前年にニューハンプシャー州にあるボーディングスクールからこの学校に転校してきたそうです。陸上競技をより特化して行いたいという本人の気持ちが実ったそうですが、それとともに、彼女は転校の理由として、以前のボーディングスクールの日本人に対する差別を挙げていました。
「差別」が東から西に移動することで解消されたのなら、その生徒にとってはベストな選択だったと私は考えます。そして、彼女は、「自分、自ら学ぶ姿勢が大切」と言っていました。何か教えられることを期待するのではなく、自ら獲得するという学習姿勢は、留学生に共通するもっとも重要なことであると思います。

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