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ボーディングスクール - ESLについて6

<前日のブログに続きます>
読むことに関しては、教材があるわけですから、わからない箇所は担当の先生あるいはチューターなどに聞いて、一つひとつ明らかにしていくのがボーディングスクール留学での「勉強」です。細かく丁寧な英文解釈、文法事項の説明、さらには、現在完了、仮定法、関係代名詞・副詞、不定詞・動名詞、分詞構文、比較、受動態など、日本ではおなじみの英語必須事項の徹底学習はボーディングスクールのESLにはありません。
その理由のひとつは、アメリカという国の文化にあると思います。日本のようにクラスの生徒がみな同じ文化で育ち、同じ言語を共有するのが当然の学校社会でなく、移民で成り立っているアメリカでは、それぞれの生徒を育てた親の文化が多様なのが当たり前です。ヨーロッパのみならず、南米、アジア、アフリカなどいろいろな文化背景をもった子どもたちがボーディングスクールに入学してきます。したがって、英語の学習も「日本式」はどこにもないといっていいと思います。日本の留学生たちは、そのようなアメリカの特性は、情報として知っていても、実際は未体験です。
「英語」で英語学習をするのがESLです。ESLクラスには、英語と親戚関係にある言語を母国語とする生徒のほうが、英語とほとんど「縁」のない日本字生徒よりも圧倒的に多いという事実を、日本人留学生は認め、理解して、対処しなければなりません。新たな学習環境を受け入れることで、留学初期の学習的な「混沌」をさけることができると思います。
英語運用面で他の留学生と比較して「劣る」日本人留学生が、ESLを最大活用するためには、教室内の学習にこだわることなく、学校そのものの機能を理解して利用することが大切です。ほとんどのボーディングスクールは留学生を担当するアドバイザー、先輩(メンター)、教師がいます。ESLクラスという限定された時間では、当然のことながら、英語力を飛躍的に伸ばすためには、その量も質もESLクラスだけではカバーできるものではありません。そこで、ESLクラスを軸として、個別指導、自習時間、午後のスポーツ活動などの機会を生かして、日本語頭を英語頭に変える必要があります。
この作業をするために、英語基礎知識として、SLEPテスト(TOEFLの小・中学生用英語試験)で30点くらいが必要になります。ESLの初級はSLEP45点くらいまでと前述していますが、SLEP30~45までの基礎を日本で徹底して学習することで、留学の最初の半年間がとても楽になります。
日本の英語学習については、否定的な見解が多く見られます。しかし、留学を目指す小学生の高学年から、中学生にかけては、受験英語であろうが、実用性のない英語であろうが、英語に接し、学ばない限りその基礎は作れません。そして、基礎という意味では、日本式英文法学習を私は合理的にできていると思います。中等教育機関への留学の場合、いかにして英語に親しむかが、留学準備の課題になると思います。
つづく

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