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スイス留学 - Leysin American School 2

前日のブログでLeysin American Schoolの元理事長Ottご夫妻を
紹介しましたが、彼の教育観についてより詳しく述べます。
「斉藤さん、今の教育は誰によってどのような目的で作られていると思いますか。私は、日本の教育は、法律家、経済関連、政治家、官僚などガバメントと関係した人によってできていると思います。しかし、この世界はすでに一国の枠を超えていると思います。子どもたちが何を目指すか、一人ひとりの個性を生かすということを徹底していくと、ガバメントを作る人達の希望とは、全く違うものがこれからできていくと思います」
ここ数年の世界を俯瞰してみると、ギリシャという国の崩壊は
パパンドレウ新政権が「国家の粉飾」を明らかにしたところから
始まったと言われています。
ガバメントは信用できないということを世界は目の当たりにしました。
メキシコ湾を汚染し、漁業や観光そして何より、自然保護の観点から
するととてつもない汚点となった、BP(ブリティッシュ・ペトローリアム)の
深海油田開発における事故も、復旧のめどが立つと、
なんと、自然保護も被害を受けた地域の住民の反対意見も
さらっと流れて、開発続行となっているようです。
ガバメントはどのように機能しているだろう、自然保護とか、
地球環境の保全というのは、掛け声だけなのだろうかといった、
声が聞こえてきそうです。
私は日本の子どもたちの海外での教育機会の提供をなりわいとしていますが、
Ottさんの個性の尊重、これからの教育のありかたを考える時、
中等教育時代に子どもたちの世界への視野がより現実的に見開かれるべきと
真剣に考えています。
Ottさんはタブレットエデュケーションという聞きなれないことを言いました。
タブレットとは進化した携帯パソコンのことですが、
現代の知恵を集めた道具を最大限に利用し、子どもたちの世代が
未来に希望や夢をつなげられる教育をしようということです。
言うことは簡単でも、それをかたちにすること、その実績を親が認め
わが子にぜひ受けさせたいという教育マーケットで一定の評判を
得るところまでに到達するのは、決して簡単なことではありません。
教育に対する信念、新たなことに対するチャレンジ精神とエネルギー
なくしてはとても達成できるものではありません。
Leysinでは、タブレットエデュケーションを徹底するために、
学校が用意したノートパソコンを購入することが必須となっています。
このような試みは、Leysinだけでなく、欧米のボーディングスクールでは、
すでに当たり前になっています。
彼らにとって、個性を伸ばすためには、ネット情報の活用は必須です。
しかし、テクノロジーというのは、私たちが利用するためにあると思います。
それそのものが、目的ではありません。知っていることは、
何かの目的のための知識でなければ、意味がないからです。
Ottさんからの言葉を真摯に受け止め、日本から世界に出てゆく
子どもたちの個性が伸びるためのノウハウをこれからも、
オープンにご紹介したいと思います。

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