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ニュージーランド留学- 科目変更

ニュージーランドに留学中のYear12年生の生徒から突然のスカイプ、
学校がスタートしてまだ一週間もたっていません。
ホームステイも留学して以来、一年半、同じ家庭です。
ニュージーランドでは16歳から車の運転が認められていますが、
留学生の場合、学校の内規で車の所持、運転を禁止しているところもあります。
この生徒の通う学校は、親の許可があれば、現地生徒も留学生も
同等の扱いということになっています。
― やあ、(車の)免許の件かな
「いえ、違います。会計学(Accounting)と化学が難しすぎて、科目を変更しようと思います」
― そうですか。何に変更するつもり
「会計学は、宗教、生物、音楽。化学は、コンピュータ、-、-、のうちのどれかを取ることになります」
― 他の科目は何を取っている
「物理、国語、数学、アウトドアエデュケーションです」
― それで、君としては何を取りたいと思っているの
「それが決められないのです。アドバイザーの先生は、会計学も化学も大学に進学するとき、評価が高い科目だから変えないほうがいいというのですけど、ちょっと難しすぎて・・・、限界です」
― さすがニュージーランドだね。高校時代でも「実学」を重んじる。日本であれば、会計学はさしずめ、商業高校、工業高校で学ぶところだね。普通科高校ではあり得ない。
「先輩から聞いたところだと、宗教が簡単でいいと言ってました。でも、先生は宗教と大学進学は結びつかないから良くないといいます」
― それは、アドバイザーの先生が、君がニュージーランドでの進学を考えると思っているからだよ。一般的には、経済(ビジネス)、法律などを専攻する学生がニュージーランドにも多いから、その時に宗教よりも会計学のほうが、実用的かつ効果的ということだ。しかし、日本のAO入試では会計学、宗教、化学、コンピュータのうち、いずれの科目でも入試考査に有利ないしは不利にはたらくことはないと思う。それよりも、自分が好きな科目に熱心に取り組んだほうが、(精神面で)健康的だよ。
「あー、そーですね・・・・。」
ニュージーランド留学の場合、高校三年間(Year11~Year13)は
学校指定の必須科目は毎年1-2科目で、
あとの科目は本人の自己選択になります。
日本からの留学生は、先生から「どんな科目を取りたいですか」と質問されても、とっさにI don’t knowと言ってしまいそうですね。
厳密にいえば、I don’t know how to select the subjects.
But I am interested in traveling, current world issues,
environmental matters・・・、というようなことでしょうが、
意志表明が日本の学校ではあまり必要ないので、
その能力は退化してしまっているようです。
さて、この生徒の場合、大学進学とのリンクのなかで科目選択を
考えるわけですが、どこの国に進学するかで、選択の内容も変化します。
ニュージーランドのみならず、アメリカの場合でも、
カレッジカウンセラーと呼ばれる人の基礎知識は、自国の大学です。
他国への進学を考える場合、基礎知識はそれぞれの生徒が独自に
学習する必要があります。
前年十二月に彼が帰国した時、日本の大学受験の専門家をすでに紹介しました。
次回、彼からの連絡は、「世界の大学の特徴を教えてください」かもしれません。
私のこたえは、「君は、大学に進学して、何をしたいのか、教えてください」
というところから、始まると思います。

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