留学コンシェルジュ

あるお父さんの鳥肌が立つ経験

「留学コンサルタントでよかった」と時々思います。
一つとして同じでないさまざまな人たちとの出会い、
一人ひとりの将来、そのご家族と深くかかわれるからです。
あるお父さんが語ってくれた「鳥肌が立つ経験」をお伝えします。
そのお父さんは音楽が大好きなのですが、わが子の学芸会で
「お祖父さんの古時計」を自ら演奏したそうです。
それをじっと聞いていた子どもたち、お父さんの演奏に合わせて
合唱を始めたそうです。
その合唱は、小さな、小さな歌声から始まり、
そして、大きな、大きな合唱となっていった・・・・。
これが彼の「鳥肌体験」です。
私はこの話を聞いて、ワーっとこみあげてくるものがありました。
彼の鳥肌体験を文章化している時、子どもたちひとり一人の顔や
彼らの歌声を心のなかに彷彿するとき、
「音楽はいい」という気持ちが頭のなかで大きな波となり、
理性回路にドカンと衝突するのではないかと思います。
その瞬間に言葉を発しようにも、手を動かそうにも、体全体のいかなる
アクションでも、体が動いた途端に感動スイッチがオンになり、
涙腺や皮膚に何万ボルトもの衝撃を送り込むのではないかと思います。
芸術というのはなんて素晴らしいのだろうと思います。
誰とでも、瞬時にこころを通わせることができる。
年齢、性別、人種、思想、信教、立場、地位などと全く無関係に
人のこころを動かす。すなおに受け入れてくれる、そして表現もできる。
その「無垢な一体感」はこれから地球に生きる我々にとってなによりも
必要とされるものなのではないでしょうか。
お父さんとの音楽談義は私の大好きなレッドツェッペリンにおよびました。
メンバーのジミー・ページ、ジョン・ポール・ジョーンズ、
ジョン・ボーナム(他界)、そしてロバート・プラントが70年代初頭、
夢中で自分たちの音楽を創作しました。
それは「実は」天から舞い降りた彼らの使命だったのではないかと
音楽を愛するお父さんは私に言いました。
もちろん、当の本人たちはそのような神がかり的意識は持っていなかった。
しかし、それは、彼らに運命づけられていたとお父さんは言います。
音楽を愛することで、共有できる「人間」としての使命感なのだと思います。
ツェッペリンをライブで見てから40年以上の歳月を経ても、
私はツェッペリンを忘れません。
おじいさんとなった現実の彼らとは別に、
わたしのこころのどこかに彼らはいつでもあります。
「やあ、ロバート」、「ジミー元気」、「ポール、作曲忙しい」、
「ジョン、天国で会おうね」などと、現実の彼らにも、
気さくにあいさつできそうです。
お父さんの鳥肌体験は、彼のこころに生き続けると思います。
そして、それは父から子に伝えられると私は信じます。
言葉の説明はおそらく要らないのです。それは、
確実にこころとこころの共振ポイントを刺激して、
親から子に伝わる、そう確信します。
私は、鳥肌体験を語ってくれたお父さんに感謝します。
このシンプルな感動体験談は私の生きる力となります。
だから、もらってばかりでなく、私は仕事を通じて、
感謝のお返しをしなければならない。
やっぱり、コンサルはいい仕事です。

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