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ボーディングスクールが留学生に期待すること

アメリカ、ニューヨーク州のトロイという町ににEmma Willard Schoolという女子校ボーディングスクールがあります。1816年創立とありますから、今から200年前、日本でいえば江戸時代の後期にスタートした歴史のある学校です。ヨーロッパのお城のような石造りの校舎、町を眼下に見下ろす立地、20台もあるはたおり機、など女子ボーディングスクールのなかでも、人気の高い学校です。
Emmaのホームページのペアレンツ、新入留学生のための情報サイトがあります。年間のスケジュール、入寮時に持参するものリスト、同行する親のための近隣の宿泊施設の紹介、到着すべき空港、到着後の手順などが解説されていますが、最後に留学生に望むことという項目があります。ご紹介したいと思います。
第一に、留学生も、他の生徒と同様に、学校という小さな社会の一員としての責任を負い、その役割を果たすこととあります。学校での集会、さまざまな活動、催しものには積極的に参加するよう求めています。そのために、できうる限り英語を話すこと、この二つが留学生の基本ゴールであるとしています。
共通言語としての英語を使い、特に英語以外の言葉をそれが理解できない人がいる時は使わないことと太字で明記してあります。そして、留学生の孤立を避けるために、寮内での活動にも積極的に参加すること。さらに、「アメリカの教育においては」とあえて前置きして、「授業に参加すること」、「質問をすること」、「ディスカッションに参加すること」、クラス内、グループでの活動や発表などがある場合、「積極的に役割をはたすこと」などにとても高い価値観を置いているとあります。
地元の生徒、あるいは他州などから来ているアメリカ人生徒からの「招待」は積極的に受けることも太字で明記してあります。
Emma Willard SchoolのESLへの取り組みの歴史も学校のそれと同様に古いものです。80年代の後半にはESL専任の先生、システムが確立していたと思います。そのEmma Willard Schoolがこのように、あえて留学生にとって「自明」ともいえる事柄を、太字で明示するということは、学校も留学生のお世話でかなりの苦労を積んできたと考えられます。
総生徒数322人のうち、六割強が寮生、全校生徒に占める留学生の割合は27%というEmma Willard Schoolですが、寄付金貯蓄額が80ミリオンドルを超える人気のある女子校です。受け入れている留学生の数がすこし多めですが、それだけアジアの国々、特に中国、韓国からの留学生に優秀な生徒が多いと思います。
Emma Willard School、留学生への情報サイトの最後に、Don’t be afraid to ask questions!というところが太字になっています。Emmaへ自分の国から向かう際の道中でのことですが、学校生活においても、「質問すること」は、私たち日本人が最も苦手とすることかもしれません。その苦手意識を10代で払拭できれば、彼らの人生、期待できることがらも増えると思います。

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