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アメリカの大学 ― リベラルアーツ教育

昨日、JAOS(海外教育協議会)の総会があり、会議後の会食で
JAOSのIRO(International Relations Officer:渉外担当)を務める
アゴスジャパン会長の横山さんから、アメリカの大学のリベラルアーツ
教育について興味深い話を聞くことができました。
中学校時代から日本を離れ、高等教育課程は大学院までカリフォルニアで
過ごした彼は、ほぼ完全なバイリンガルで、高等教育についての見識に
私はいつも感嘆します。彼は言います。
「日本の大学にはリベラルアーツがない」
―それはどうしてですか。
「リベラルアーツの要点は、読み書きの充実にあるんです。読み書きは、人間だけが持っている能力であり、それを大切にし、徹底して訓練させることがリベラルアーツの2年間なんです。日本の大学には専門家がとても少ない。人生経験が豊富でなおかつ、教えることを愛している人たちが日本の大学にはまれではないでしょうか。アメリカの場合、人生経験のない人がリベラルアーツで教えても、とうてい生徒に人気がなく、解雇されてしまう」
―生徒が先生を評価する、この概念を日本の教育の世界にも入れてゆきたいですね。
「それが当たり前の環境にいた私にとって、いろいろな場面で聞こえてくる日本の教育の現状に、閉塞感を感じます。
―私はそれを通り越して、危機感にまで至っています。しかし、大学のリベラルアーツで読み書きを徹底して行うということを聞いて、私は目から鱗です。アメリカの中学高校ボーディングスクールでもそれが中心であることに納得します。
「私はボーディングスクールの専門家ではありませんが、アメリカの大学は大きく分ければ、生涯教育的なリベラルアーツ系の学校と、専門分野に特化した総合研究機関としてのユニバーシティーに大別されます。
日本からの18歳以上の人たちの留学においては、リベラルアーツ教育をより重視するのがよいと思います。使える英語であるためには、読み書きの基礎をしっかりと確立する必要があります。そのうえで、話す、聞く力を養います。間違っていることへのすなおな疑問や、自分の意見を主張する際の論理など、リベラルアーツ教育の真骨頂と言っていいと思います。
英語を話したいという願望は、留学の動機としては、とても重要ですが、留学先では、話す順序や話し方が『使える英語』を学ぶ上で不可欠であることを、留学した皆さんは容易に認識されると思います。
私の先輩格の留学カウンセラーは『行けば、わかります』が決まり文句でした。その意味は、大変に深いのです。
英語教育のみならず、「今後の社会」についても、自己研鑽を
欠かさない横山さんです。
今夏、ハーバード大学生による日本でのサマースクールを成立させた
のは、彼の熱意といってもいいと思います。
横山さんの持っているアメリカ教育システムについての知識を
これからもなるべく多く皆さんに紹介したいと思います。

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