留学コンシェルジュ

英語圏のいい加減さについて

留学生をお世話する側にとって、留学先とのコミュニケーションに
悩まされない人はおそらくいないと思います。
先日、あるベテラン留学カウンセラーとニュージーランドの学校について
話しました。彼によると、こちらが話したい相手と国際電話で
すんなり話せたためしがないといいます。
留守番メッセージに用件を残しても、コールバックなど皆無で、
メールでの返事もない。
彼が生徒をお世話している7校のニュージーランドの高校のうち、
2校がそのような状況がはなはだしいといいます。
ニュージーランドは日本との時差が夏時間でも4時間しかありませんから、
まだ日本の午前中であれば、しつこく電話し続ければ、どうにか相手を
「ゲット」することができます。
また、ニュージーランド人は親切な人も多いので、話したい相手の
自宅電話番号なども教えてくれたりします。
アメリカの場合はニュージーランドのようにはいきません。
まず、東海岸であれば、日本とは昼夜が逆転しています。
夏時間でも、アメリカに電話できるのは、日本が夜の9時になってからです。
「では、早朝にかけよう」と思っても、彼らは午後3時以降は
オフィスにいたためしがないのです。さらには彼らの昼の時間は
食事のため電話に出ませんから、極端にいえば、彼らと話せるのは
ピンポイントの時間帯、特に彼らがオフィスに詰めて1時間余りが
話せる確率が高いのみで、あとはラッキーなら
話せると思ったほうがいいのです。
そもそもメールで返事がないから、あるいは口頭でどうしても確認したいなどで、
あえて電話を使うわけですが、日本の会社では考えられないいい加減さに
私は驚き続けていると言っていいと思います。
日本の学校の場合、授業中などで相手が不在であった場合、
ボイスメール(各自が持っている留守番電話)に録音するなどということはなく、
メッセージを残しておけば、必ずそれが通じて、本人からこちらに
連絡があります。それが、私たちの仕事の当たり前で、それができない人は、
仕事のルールが守れないわけですから、いずれ、何らかのかたちで、
「仕事のつけ」が回ってくると考えるのが日本人一般であると思います。
先日、感謝祭帰りの生徒の出迎えが空港に来ていないという
アクシデントがありました。私からの出迎え依頼の発信は3回です。
1回目、その確認、さらに再確認と3回フライトスケジュールを送りました。
「それで間違えないだろう」と思った私が「間違え」でした。
私はなぜ出迎えが出なかったのかを知る必要があると思い、
再発防止のために、その理由を尋ねましたが、No answer、沈黙。
次の日、現地時間13時にこちらから電話をしましたが、留守番電話。
残念ですが、私のメッセージに対する返事はありません。
「いい加減も『いい加減にしろ』」と叫びたい気持ちになります。
しかし、それは私の理屈であり、彼らの文化ではないのだと思います。
日本であれば、いい加減な仕事を続ける人は、良い人生を送れるとは思いません。
しかし、「英語圏ではどうなっているのだろう」と思います。
学校訪問をしていて、アドミッションスタッフと話しているとき、
良く彼らのデスクの電話が鳴ります。
かれらは、もちろん電話を取りません。
彼ら側から「電話」の状況がひとつ見えました。
おそらく、彼らは変わらないでしょう。そして、私が彼らの見方を変える
必要があると思います。
必ず、方法はあります。
良い方法が見つかったとき、皆さんとその情報を共有したいと思います。

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