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こころの時代の教育について

「21世紀はこころの時代」と私は繰り返してブログで述べてきました。
当初は、受け身的にこの言葉を捉えて、目に見えることが生活のなかで
最優先されていた状況から、意識の在り方を変えることの重要性を
テーマに考えていました。しかし、最近、それは「重要」ではなくて、
「必然」であるという確信に至っています。
こころの時代の「こころ」とは一体何でしょうか。私は、それを
私たち日本人が本来持っている精神の豊かさと考えています。
それが、物質的豊かさと便利さの追求のなかで、
失われたか、あるいは失われつつあると考えています。
教育界も決して例外ではなく、日本の中等教育においては、
まだ一直線に豊かさと便利さというリアルな幻想に向かって、
進んでいると私は思っています。
日本人が本来得意としている公平性、平等性などが、生き生きと機能
すれば良いのですが、ことさら受験の世界においては、
「試験」の点数という結果のみが評価の対象となっているがゆえに、
たいして重要でない例外的要素をもった「知識」が問われざるを得ない。
高校受験、大学受験の英語問題をみると、
「なぜこんな知識を大学が求めるのか」と思しき問題にたくさん遭遇します。
生きた英語とは関係のないつまらない例外を「知っているかいないか」を
試す試験で使われる。英語を実際に使っている現場の人が、
そのニーズに即して作ったTOEFL、最近できたジュニアTOEFLなど
受験英語もそのかたちを変えたほうが、合理的、人件費的には省エネ、
で良いと私は思います。
「こころの時代」と多くの知識人、コンサルタント、企業家の人たちも今世紀を
明言しています。そして、目に見えないもの・ことへの価値が強調されています。
彼らには明らかな共通点があります。
争いを避けること、人を尊重すること、自分を深く見つめることです。
私たちは競争社会といういままでの常識を「基本」において生きています。
受験でも、人を押しのけて点数を取る、人が遊んでいる時に勉強するなど、
本来の学習と全く関係ない受け身的、相対的な理屈が幅を利かせています。
これからの教育が旧来の「競争社会」を当たり前とするのであれば、
目に見えない教育の本当の価値はそれだけ手の届かないところに
遠ざかってしまうと思います。
人を尊重するということは、一言でいえば、「ありがとう」といつも
言える精神を持っているかどうかであると私は思います。
一人では生きてゆけないゆえに、どうしたらいいかを考えることが、
初等・中等教育において、最優先されても良いと私は思います。
自分を深く見つめるということは、プライドを持つことであると考えます。
島国日本の人たちは、このプライドを持つという「意識そのもの」が
なくても良かったのだと思います。
しかし、グローバル社会でのアイデンティティーは、まず「何人か」と
いうことではないでしょうか。どれだけグローバル社会が進展しても、
パスポートがなくなることはないと思います。

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