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日曜コラム 英語圏と日本、謝り方の違い

電車が遅れたとき、日本では理由の如何にかかわらず、
「お客様にご迷惑をおかけして申し訳ございません」といいます。
雨、風、地震などのために電車が遅れるのは、電車会社のせいでは
ないのになぜ「申し訳ございません」と言うのだろうと
私は思うことがあります。
また、電車に乗るといつも繰り返される携帯電話を使わない、
優先席では電源を切るというアナウンス、駆け込み乗車が
危険であることなど、私は何人のひとがアナウンスを聞いて、
それを実行しているかと思います。日常のことであるなら、
ドアに警告文を書くとか、ホームや車内に目立つように表示するといった
ことも考えられると思いますが、毎日、毎日、オウム返しのように
アナウンスメントは途切れることなく繰り返されます。
コンビニやスーパーでお金を支払う時、「○○カード、お持ちですか」
という質問に、「いいえ」というと、「失礼しました」という
返答が返ってきます、聞くことが礼を失っているとは思いません。
英語圏の電車はとても静かです。日本と比べるとそっけないくらいに
静かと言えると思います。「Next○○station」だけのアナウンス。
それも、「朝ごはんちゃんと食べた」と思われるほど、元気がなかったり、
友達と喧嘩したあとのようなそっけないような感じのものもあります。
また、人為的、あるいは自然の影響で電車が遅れても、
まず謝りません。「申し訳ございません」など、彼らにとっては、
私のせいじゃないし、会社のせいでもないのになぜ、
We are sorryなのか、I apologize・・・なのかということでしょう。
余談ですが、学生の時、アメリカをグレイハウンドバスで横断中、
セントルイスからデンバーに行くときに雪が降り、ルート変更を
余儀なくされて、現地に着いたのは予定よりも10時間以上遅れました。
カウンターでも、車内でも一度も、アイムソーリーは聞かれませんでした。
日本にいる時は、車内のアナウンスが「うるさい」と感じますが、
海外で電車に乗った時は、「もっとちゃんと説明してほしい」と
思うことがあります。
英語圏のスーパーでYou have ○○card?と聞かれて、
Noというと、それでおしまいです。合理的かもしれませんが、
「愛想の一つもほしい」と思うことがあります。
日本の電車から、あのアナウンスを取ったら、ちょっと寂しく
なるでしょうか。聞きなれたルーティーンは継続したほうが、
良いでしょうか。
コンビニでも「失礼しましたと答える」マニュアルは
生かしておいたほうがよいでしょうか。
その答えを意識しながら、来週アメリカ出張に出かけてきます。

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